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『Godzilla: Destroy All Monsters Melee Remastered』は2026年11月3日発売、初代の操作感を保ちつつHedorahを削除

2026年09月02日 | #発売情報 | IGN

『Godzilla: Destroy All Monsters Melee Remastered』は2026年11月3日発売、初代の操作感を保ちつつHedorahを削除

2002年のゲームキューブ向け作品が、24年の時を経て現行機に帰ってきます。『Godzilla: Destroy All Monsters Melee Remastered』は2026年11月3日に発売予定で、グラフィックや一部システムを刷新しながら、初代の操作感とゲーム進行をできる限り維持する方針です。開発を担当するPipeworksのシニアデザイナー、Simon Strange氏は、原作の不便さまで残す一方、見えにくいステージギミックだったHedorahは削除したと明かしました。

原作を新エンジンへ移植して再構築

本作は、厳密な意味でのリマスターというより、原作の一部をそのまま活用しながら新要素を加えた再構築に近い作品です。Strange氏によると、開発チーム内では10年以上にわたってリメイクの構想があったものの、原作がPipeworks独自のSpigotエンジンで作られていたことが大きな障害になっていました。古いエンジンを現行のDirectXや新しいゲーム機に対応させるには、エンジンそのものを再整備する必要があったためです。

転機になったのは、Spigot用のデータを汎用フォーマットへ変換するツールが開発されたことでした。これにより、原作のキャラクターや都市などのアセットをSpigotから取り出し、今回はUnreal Engineへ移行できるようになったといいます。Strange氏がキャラクターを動かし、ステージを読み込めることを確認したことで、企画は具体的な開発へ進みました。その後、AtariとTohoに企画を見せ、ライセンスを含めた正式なプロジェクトとして動き始めています。

Strange氏の説明では、全体の約40%は原作のデータを直接もとにした部分で、残る約60%は新規に制作されています。キャラクターのアニメーション、音声、操作方法、ボタン配置、アドベンチャーモードにおける戦闘の順番は原作と同じです。一方、キャラクターのメッシュ、建物のテクスチャ、ライティング、視覚効果などは新しく作り直されています。「リメイクのほうが正確かもしれないが、内容を説明するうえでリマスターという言葉が分かりやすかった」とStrange氏は話しており、名称はユーザーに伝わりやすいことを優先して決められたとのことです。

操作感とロスターは初代を重視

開発チームには、初代からGodzilla: Unleashedまでのシリーズに関わったスタッフが少なくとも6人残っており、そのうち初代からのメンバーは3〜4人だとStrange氏は説明しています。原作のエンジンからデータを変換するツールを書いたエンジニアも参加しているほか、Strange氏自身がゲームデザインを担当し、テクニカルディレクターとシニアプロデューサーも開発に加わっています。

本作では、後発作品で採用された改善をすべて取り入れるのではなく、初代特有の扱いにくさも意図的に残します。たとえば、現代のコントローラーにはつかみ専用ボタンがありますが、パンチとキックを同時に押してつかむ原作の操作も利用できます。操作ミスにつながる可能性があるため専用ボタンだけに絞る案も出たものの、初代らしさを維持するために両方の方法を残したといいます。

登場怪獣についても、基本方針は初代のロスターを維持することです。Godzilla: Save the EarthやGodzilla: Unleashedからアセットを持ち込むことも技術的には可能でしたが、最終的には初代を忠実に再現する計画に決まりました。近年のGodzilla Minus OneやShin GodzillaといったToho作品の要素をスキンや新キャラクターとして加える可能性は話題に上がったものの、今回の収録が決まったわけではありません。Monsterverseは別の権利関係にあるため、対象外だとされています。

大きな例外となるのがMechagodzillaです。初代で使われていた1993年版の外見を、1975年版のMechagodzillaへ差し替えます。これは企画当初から決まっていた変更ではなく、開発中に「こちらを使うべきだ」と判断されたものだそうです。原作では1993年版をMechagodzillaとして扱っていましたが、シリーズには1974年版・1975年版、1993年版、2002年版のデザインが存在し、ゲーム内の名称やファイル名も複雑になっていました。そこで本作では、1974/1975年版をMechagodzilla、1993年版をSuper Mechagodzilla、2002年版をKiryuと整理します。

ただし、見た目が変わっても性能や操作は変わりません。ロケット指、ジェットスラスター、攻撃の当たり判定、アニメーションは原作のままで、プラズマキャノンがクロスアタックビームに変わるなど、視覚効果の差にとどまります。レーザーアイの表現は虹色になりますが、戦闘上の機能は同じです。1993年版Mechagodzillaを別キャラクターとして残すのではなく、1体のMechagodzillaを1975年版の外見で収録するとStrange氏は説明しています。

新たなアンロックシステムと撮影機能

原作から追加される要素として、ディレクターモードが用意されます。ゲームを一時停止した状態でカメラを自由に動かしたり、時間を止めたままズームしたり、HUDを非表示にしたりできる機能です。原作にも開発用のデバッグ機能として似た仕組みは存在しましたが、製品版には搭載されていませんでした。今回は専用のユーザーインターフェースを整備し、スクリーンショットや動画の撮影に使える形でプレイヤーへ提供します。

怪獣のアンロック方法も変更されます。原作では最初に使える怪獣が12体中3体のみで、何をすれば新キャラクターを解放できるのかゲーム内で明確に示されず、Strange氏自身も「作業的で、あまり面白くなかった」と振り返っています。本作ではG-Forceの研究施設をイメージした研究システムを導入し、怪獣の目撃情報などの「うわさ」を調査することで、解放につながる条件を示します。

プレイヤーはMelee、アドベンチャー、サバイバルなど異なるモードを遊び、研究ポイントを獲得して怪獣を解放していきます。解放順は完全に自由ではなく、一部の怪獣には別の怪獣を先に解放する条件があります。ただし、全体としてはかなり柔軟で、たとえばGodzilla 2000より先にOrgaを目指すことも可能です。必要なゲームモードやステージが示されるため、原作のように条件が分からないまま試行錯誤する仕組みではなくなります。

対応機種はPC(Steam)、Switch2、PS5、Xbox Series X/Sです。ローカルマルチプレイを重視しており、Switch2ではJoy-Con 1本でプレイできます。フルサイズのコントローラーやPro Controllerのほうが快適ではあるものの、Joy-Conを分けて2人で遊べるように調整されています。2台のSwitch2を使えば、4人でのローカル対戦も可能になる構成です。初代が4人対戦を重視してゲームキューブ向けに作られたことを踏まえ、現行機でも同じ遊び方を成立させる狙いがあります。

Hedorah削除の理由と今後の可能性

今回、原作から削除されることになったのがHedorahです。原作ではステージハザードとして、25%の確率でHedorahがステージ上に現れます。しかし、姿は見えにくい飛行形態のままで、プレイヤーのエネルギー回復速度だけを通常の20%まで低下させていました。攻撃して倒せる可能性はあるものの、そもそもHedorahの位置を把握しにくく、なぜエネルギーが回復しないのかもゲーム内で説明されません。

Strange氏はこの仕組みについて、「4分の1の確率で、理由も分からないままゲームがつまらなくなるシステムだった」と厳しく批判しています。そこでHedorahの削除を変更点の最優先項目に据え、ステージハザードとしても登場させないことにしました。原作を尊重する方針を掲げながらも、プレイを直接損なうと判断した要素には手を入れる形です。

原作ファンからは、Godzilla: Save the EarthやGodzilla: Unleashedのリマスターを望む声も出ています。Strange氏もシリーズの過去作を復活させたい意向を示し、旧作のアセットを新しいエンジンへ移行できるため、技術的にはさまざまな展開が可能だとしています。ただし、実現にはAtariとの契約や社内の開発計画が必要です。特にGodzilla: Unleashedについては、そのままのリマスターではなく、問題の多かった内容を改善した形で作り直したいとの考えを示しました。

一方、初代のPlayStation 2版に存在したとされるBaragonのデータは、今回の収録にはつながりません。関連ファイル自体は残っているものの、未完成だったため、アニメーションや音声などを新規に制作する必要があります。後発作に登場したBaragonも初代のデータを流用したものではなく、骨格やアニメーション、戦闘システムを含めて一から作られていたとのことです。また、Xbox版限定とされるマップやロケーションを本作に収録するかについて、Strange氏は回答を控えています。

発売時期がGTA 6と近いこともファンの間で話題になっていますが、Strange氏によれば、日程決定時にGTA 6との競合は考慮していません。11月3日はGodzillaの誕生日にあたるGodzilla Dayであり、日本でTohoが新作映画を公開したり、関連発表を行ったりする日です。物理ディスクの製造期間などを踏まえても11月が候補となり、最終的にGodzilla Dayでの発売を優先したとしています。