『Fable』Gamescomでクエストと戦闘デモを披露
2026年09月10日 | #ゲーム紹介 | Xbox Wire EN
注目を集めたのは、長く待たれている本作が、映像だけでなく実際の操作感までプレイヤーに確かめてもらう段階に入ったことです。Gamescomでは、クエストの流れを見せるステージデモと、メディアやコンテンツクリエイターが直接プレイする戦闘デモの2種類が公開されました。Playground GamesのRalph Fulton氏は、会場で寄せられた反応や、本作の戦闘、世界、物語の一端について語っています。
Gamescomで2種類のデモを展開
Xboxブースでは、ゲーム内クエストの一部を紹介するステージデモが連日実施されました。チームは、単にゲーム画面を見せるのではなく、プレイヤーが実際にクエストを進めるときの感覚を伝えることを重視したとのことです。会場のステージでは、クエストで何が起き、主人公がどのように行動するのかを説明しながら、ゲームプレイの流れを披露しました。
このデモはメディアやインフルエンサーだけでなく、一般のファンも対象としており、長時間並んで観覧する来場者もいたといいます。Fulton氏は、シリーズの初期作品を遊んだファンには強い郷愁があり、会場では歓声や拍手だけでなく、涙を見せる人もいたと説明しました。前回のゲームプレイ公開をきっかけに、作中に登場する豚のキャラクター「Colin the Pig」のTシャツを自作した来場者もいたそうです。
もう1つのデモは、クローズド形式で公開された戦闘特化のビルドです。クエストデモが「何をするゲームなのか」を伝えるものだったのに対し、こちらはコントローラーを手に取ったときの操作感を確認してもらうことが目的でした。Fulton氏は、戦闘は実際に操作しなければ評価できないとして、見た目ではなく、手触りを体験してもらうために深い内容のビルドを用意したとしています。
複数の手段を組み合わせる戦闘システム
本作の戦闘では、1対1よりも、多数の敵を相手にする「1対多」の状況が中心になると説明されています。もちろん、大型のクリーチャーやほかの英雄と一騎打ちになる場面も存在しますが、基本となるのは複数種類の敵を同時に相手取る戦いです。敵同士にも能力の組み合わせがあり、プレイヤーが武器や呪文を組み合わせるのと同じように、敵の構成によって戦い方が変わるとのことです。
公開されたクエスト「Mud and Death」では、鉱山を舞台にスケルトンやレイス、Hollow Folkといった敵が次々に登場します。戦闘が進むにつれて敵の集団は大きくなり、最後には敵を継続的に呼び出すボスとの戦いへ発展します。単純に目の前の敵を攻撃し続けるのではなく、遠くで力を蓄えているレイスを先にクロスボウで倒すなど、敵の状態を見て優先順位を決める必要があります。
敵によっては、通常の相手と同じように弓で弱点を狙えないタイプも登場します。特に鎧をまとったHollow Folkへの対応では、敵ごとの特徴を見極め、使う武器や攻撃の順番を変える判断が求められます。Fulton氏は、戦闘の各場面に軽い戦略性を持たせつつ、プレイヤーが複数の解決手段から自分の方針を選べるようにしていると説明しました。
操作の基本は過度に複雑ではない一方、コントローラー全体を使うため、最初は覚えることが多い仕組みです。慣れてくると、プレイヤーは攻撃を組み合わせた場合の効果を試せるようになります。たとえば、敵を空中に浮かせてから雷の呪文を当てるといった連携が可能で、呪文はチャージ時間によって複数の形に変化します。実際にデモを遊んだ参加者からは、1つの場面で選べる手段が多いことや、流動的で反応がよく、滑らかな操作感を評価する声が寄せられたとしています。
舞台となるアルビオンと再構築されたBowerstone
会場で大きな反応を呼んだ要素の1つが、シリーズを代表する都市Bowerstoneです。過去作にも登場した城や時計塔など、ファンが覚えている要素を残しながら、都市そのものは新たに作り直されています。Fulton氏によれば、Bowerstoneはレベルデザインと環境アートの両面で大規模な制作になった場所で、密度が高く、上下方向にも広がった都市として構築されています。
都市には多数のNPCや住宅、店舗が存在し、すべての建物の内部に入れると説明されています。自分で所有して住む家だけでなく、店や、場合によっては侵入して盗みに入る建物も対象です。建物の外観だけを用意するのではなく、内部にもそこに住む人物の身分や生活が伝わるような装飾を施しているとのことです。
建物の内部はそれぞれ異なる雰囲気を持ち、住人の物語を感じられる空間として作り込まれています。Fulton氏は、かつてのゲームでは屋内に入るためにロードを挟むことが一般的だったと振り返り、本作では移動を途切れさせず、作り込まれた内装へ入れる点を強調しました。都市を歩くだけでなく、どの家を購入するかを考えたり、内部を見て回ったりすることも、プレイヤーが自分の旅を形作る要素になります。
Bowerstoneには地区ごとの違いもあります。宮殿のあるWarminsterは、開発チームが「貴族地区」と呼ぶエリアで、大きなタウンハウスが並ぶ高級な場所です。一方、最初の家を購入する候補として想定されているのは、より手の届きやすいCopperbottomです。どの家を選ぶかは、プレイヤーの資金や好みに左右され、都市の探索と生活要素が結び付く形になっています。
物語の導入とプレイヤーの選択
ゲーム序盤では、主人公はまだ子どもで、英雄としての力に目覚めます。主人公は、1世代に1人ともいえるアルビオンの新たな英雄として、Briar Hillの英雄になります。しかし、その直後に村は石へと変えられ、祖母も謎の英雄Isabelによって石化されます。主人公は村を離れ、アルビオンのオープンワールドへ初めて足を踏み入れることになります。
この導入後の行動は、プレイヤーがどの程度、村を救う使命を急ぐかによって変わります。すぐにHeroes Guildへ向かって救出の手掛かりを探してもよく、目的地を後回しにして世界を探索しても構わないとされています。どちらの遊び方もゲーム側が支援し、プレイヤーの意思を重視する設計です。
Heroes Guildへ向かうと、建物は閉鎖され、扉には立ち退き通知が残されています。主人公は中へ入る方法を探し、最終的には兄と再会して鍵を手に入れます。ステージデモは、主人公が初めて英雄としてHeroes Guildの扉を開ける場面から始まり、そこでアルビオン最強の現役英雄とされるHumphrey the Goldenに出会います。ただし、彼は主人公が期待していたような人物ではないことが示されています。
その場面では、Humphreyに飲み物を渡すか、逆に飲み物をかけるかを選ぶ場面も登場します。この選択は長期的な関係や物語を大きく変えるものではなく、主人公が相手にどう接するかを表現するロールプレイの機会です。飲み物をかけると評判を示すUIが表示され、Humphreyからひどい人物だと思われたことが伝えられますが、その評価が長期的な関係を決定するわけではありません。
開発チームは、本作に大小さまざまな選択と結果を用意しているとしています。すべての選択が物語を分岐させるのではなく、その場の態度や役割を表現する小さな判断も含めることで、プレイヤーが自分の英雄像を作れるようにしている考えです。Gamescomで披露された2種類のデモは、そうした物語上の自由度と、複数の戦術を選べる戦闘の両面を示す内容になっていました。