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『Diablo 5』はシリーズ史上最も暗いARPGとして2029年に登場

2026年09月18日 | #発売情報 | GamesRadar+

『Diablo 5』はシリーズ史上最も暗いARPGとして2029年に登場

BlizzCon 2026で、Blizzardが『Diablo 5』を開発中であるとサプライズ発表しました。発売時期は2029年で、前作から6年後となります。注目されるのは、開発期間が過去作より短くなった一方で、内容は規模を縮小するどころか、シリーズの原点に立ち返るかのような徹底した暗さを打ち出している点です。

Sanctuaryはすでに悪魔の手に落ちた

本作の中心となるのは、「Sanctuaryは破壊され、Diabloが勝利した」という状況です。シニアゲームディレクターのJoe Shely氏によると、物語の開始時点で町や安全地帯は存在せず、人類のほとんどが闇の王に服従するか、悪魔の従者へと変えられています。抵抗を続けるわずかな人々も奴隷にされており、プレイヤーは勝利の可能性がほとんど残されていない世界で戦うことになります。

これまでのシリーズでは、危険なフィールドの中にも人々が集まる町があり、プレイヤーが装備を整えたり、次の冒険に備えたりできました。しかし本作では、そうした安全な拠点そのものが否定されるようです。悪が優勢になった世界を舞台にすることで、物語が始まる前から敗北を突きつける構成になっています。

原文筆者は、この設定こそ初代作への敬意を表す方法だと受け止めています。1996年の初代Diabloは、荒廃した町、木に吊るされた死体、腐敗した死体をついばむカラスなどを描いたオープニングから、強い絶望感を提示していました。町トリストラムでは、侵略者によって住民が殺されるか奴隷にされたと告げられ、探索できる場所も進むほどに陰惨さを増していきます。

シリーズの原点にある恐怖を再び

原文筆者は、1990年代後半に友人の家で初代作を遊び、インターネット越しに世界中の見知らぬプレイヤーとダンジョンを攻略できることに強い衝撃を受けたと振り返っています。異なる国に住む人々が、それぞれの生活時間の中で同じ世界に集まる体験は、筆者にとって初めての共有オンラインゲーム世界でした。そこで知り合った友人たちや、徐々に深まっていく恐怖表現への関心が、後のゲームジャーナリストとしての活動にもつながったとしています。

そのため、BlizzConで本作が発表された瞬間を、シリーズとの長い関わりの到達点として描いています。画面上では炎に包まれた悪魔が映し出され、筆者は初代作から続く闇がさらに深まることを期待しているとのことです。

シリーズの暗さをめぐっては、Diablo 3の明るいビジュアルが低い時期だったと原文筆者は批判しています。Diablo 4では初代作に近いSanctuaryの表現に戻されたものの、Kyovashadのような大都市は壁の外にある脅威から守られ、通りにはプレイヤーや商人が行き交っていました。外の世界が悲惨でも、安全地帯の内部には人類がまだ繁栄しているように見える余地があったといいます。

本作は、そのような安心感を最初から取り除きます。人類が善の側に立て直せるという印象を残すのではなく、闇が勝利した事実を明示したうえで物語を始めるからです。原文筆者は、この徹底ぶりを「絶望を極限まで高める」方向性として捉えています。

血や残酷描写だけではないホラー表現に期待

現時点で公開された映像や音声からは、ゲームプレイの詳細や大きな物語の展開までは分かっていません。ただし、苦しみを抱えた主人公が絶望に抗う構図、炎や血、砕ける骨、悪魔のような怪物へ変えられた子どもたち、暗闇と恐怖といった要素が描かれることは示されています。Blizzardが、シリーズに求められている原点回帰のホラーを理解しているようだと原文筆者は述べています。

一方で、単に従来作より血なまぐさいだけのARPGになってほしいわけではないとも指摘しています。初代作の恐怖を支えていたのは、地獄の怪物や残酷な場面だけではありません。トリストラムには、かつては普通の暮らしがあったことを感じさせる草地や、放棄された家から漏れる明かりが残されていました。そこに流れる物悲しいギターの旋律も、かつては平穏だった場所がすでに失われたという感覚を強めていたとしています。

こうした現実的な悲しみや喪失感があるからこそ、恐怖には厚みが生まれます。原文筆者は、映画HereditaryやBring Her Backを例に挙げ、悲しみがホラーを増幅させると説明しています。本作にも、血や死体を増やすだけでは表現できない、人間の感情に根差した恐怖を期待しているとのことです。

発売まで残る不確定要素

Blizzardは本作で「闇をさらに追求する」としており、2029年の発売時期が次世代機の時代に当たるのかも含め、実際のゲーム内容にはまだ不明点が多く残っています。前作からの期間は、Diablo 2からDiablo 3までの12年、Diablo 3からDiablo 4までの11年と比べて短い一方、今回の発表から発売までは長い時間が置かれます。

原文筆者は、本作が初代作以来でもっとも暗いARPGになる可能性に期待を寄せています。シリーズ30周年を迎えるタイミングで、より深く腐敗した世界へプレイヤーを引きずり込み、地獄そのものに近づけることが、原点への最良のオマージュになるという見方です。