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『Control Resonant』は高画質と軽快な動作を両立するPC版に

2026年09月18日 | #レビュー | IGN

『Control Resonant』は高画質と軽快な動作を両立するPC版に

レイトレーシングやパストレーシングによる美しいライティングを採用しながら、幅広いハードウェアで安定して動作する点が本作の大きな魅力です。高性能なデスクトップPCでは高いフレームレートを実現し、携帯型ゲーミングPCでも画質を大きく損なわずにプレイできます。原文筆者は、今年のPC版のなかでも特に完成度の高い移植のひとつだと評価しています。

高性能PCではパストレーシングを生かせる

本作のビジュアル面で特に目を引くのが、光源や反射、空間全体の見え方を大きく変えるパストレーシングです。すべてを現実そっくりに再現する方向ではなく、作品独自のアートスタイルを際立たせるために使われており、原文筆者はそのライティングによって今年屈指の美しいゲームになっているとしています。

Remedy Entertainmentの前作Alan Wake 2も非常に美しい作品でしたが、高い画質設定では映像作品を見ているような表現になる一方、性能の低いPCで動かすのは容易ではありませんでした。それに対して本作は、Alan Wake 2ほど超写実的な方向へ振り切らず、より幅広い性能のハードウェアに合わせて画質とフレームレートを調整できます。

原文筆者は、GeForce RTX 4070 Ti Superを搭載したPCで、1440p解像度、画質プリセット「Medium」、レイトレーシング「Medium」、DLSS「Balanced」という設定を検証しました。この条件では平均111fps、1% Lowは81fpsを記録しています。公式のPC動作要件では、同じような設定でGeForce RTX 4070 Tiを使った場合に60fpsが想定されていますが、検証環境はそれを大きく上回りました。RTX 4070 Ti Superは推奨GPUより約10〜15%高速とされるため、その差を考慮しても平均約94fpsになる計算です。

さらに、同じDLSS設定のまま1440p解像度で画質を「Ultra」、パストレーシングを有効にした場合でも、平均70fps、1% Lowは58fpsでした。推奨GPUとの差を15%分差し引いても、およそ60fpsを維持できる結果です。フレーム生成を使わない状態でこの数値に達しており、高リフレッシュレートのモニターを使う場合には、さらに余裕があります。

Xbox Ally Xでは携帯機向け設定が有効

携帯型ゲーミングPCのXbox Ally Xでは、専用の携帯機向けグラフィックプリセットとFSRの「Quality」を組み合わせ、1080pでプレイしたところ、最初のボス戦で40〜45fpsを記録しました。戦闘中に大量の瓦礫が飛び交う場面でも、この水準を維持できたと原文筆者は報告しています。

状況によってはフレームレートが30fps台半ばまで下がるものの、プレイに支障を感じるほどの不安定さではなかったとのことです。もちろん、こうした低下がないほうが望ましいものの、本作はFSRのフレーム生成にも対応しています。フレーム生成を有効にすれば、見かけ上は60fpsを超える滑らかな表示が可能です。ただし、入力遅延が少し増えるというトレードオフがあります。

興味深い点として、Nvidia Reflexをフレーム補間とは別に有効化する設定は用意されていません。そのため、原文筆者の環境では、フレーム生成を有効にしたほうが結果的に遅延が小さくなりました。一般的にはフレーム生成を使うと遅延が増える傾向があるため、この挙動は本作における特徴のひとつといえます。

Steam Deckでは25fps超の維持が難しい

一方、Steam Deckでは本作の要求性能がはっきり表れます。携帯機向けプリセット、720p解像度、FSR「Balanced」という設定でも、25fpsを上回る状態を安定して維持するのは難しい結果でした。プレイ自体は可能ですが、原文筆者は積極的には推奨していません。

これは本作の最適化が不十分という意味ではなく、Steam Deckが発売から約4年半が経過したハードウェアであることが影響しています。同じ携帯型ゲーミングPCでも、Xbox Ally Xでは1080pと40fps台を狙える一方、Steam Deckでは解像度とアップスケーリング設定を下げても厳しいという差が出ています。携帯機で遊ぶ場合は、機種によって目標にできる画質やフレームレートが大きく変わる点に注意が必要です。

フレーム生成で高リフレッシュレートにも対応

デスクトップPCでフレーム生成を有効にすると、RTX 4070 Tiクラスでは表示上のフレームレートが118fpsまで上昇しました。生成前の実フレームレートは60fpsまで低下するものの、操作への反応を保ちながら高リフレッシュレートのゲーミングモニターを生かせる水準です。

原文筆者は、パストレーシングを有効にした状態でも十分な性能が残ることを、本作のPC版における重要な強みとして挙げています。美しいライティングを楽しむには高性能なGPUが必要になるものの、設定を下げれば携帯機でも動作し、設定を上げれば高解像度・高フレームレートを狙えるという拡張性があります。

美しさだけでなく最適化も評価点に

原文筆者は、ライティング表現が非常に優れているため、仮に動作がもっと重くても満足できただろうとしながら、それでも本作が幅広い環境に対応している点を高く評価しています。高性能PC向けのパストレーシングと、携帯機向けのプリセットやアップスケーリングを同じ作品内で両立していることが、PC版の大きな価値です。

その結論として、十分な性能を持つゲーミングPCでプレイする予定があるなら、Steam版を迷わず選べると原文筆者は評しています。RTX 4070 Ti Superによる検証結果は公式の想定値を上回り、Xbox Ally Xでも実用的なフレームレートを確保できました。一方で、Steam Deckでは25fpsを超え続けるのが難しいため、購入前には使用するハードウェアと目標画質を確認しておく必要があります。