『ファイナルファンタジー』批評家スコア上位10作、最高評価はIXの94点
2026年09月19日 | #レビュー | DualShockers
シリーズの歴代作品を批評家スコアで比較すると、最高位に立ったのはファイナルファンタジーIXでした。Metacriticの批評家スコアでは94点を記録し、ファイナルファンタジーVII リバースやファイナルファンタジーXIIなど、92点で並ぶ作品を上回っています。ランキングはナンバリング作品に限定せず、スピンオフや移植版も含めて集計されています。
Metacriticの批評家スコアをもとに選出
今回のランキングでは、同じ作品を複数回カウントしないようにしたうえで、OpenCriticでは古いファイナルファンタジー作品を十分に扱っていないことから、Metacriticの批評家スコアが使用されています。そのため、オリジナル版と移植版の両方が存在する作品でも、集計対象として確認できるバージョンのスコアが掲載されています。
原文筆者はシリーズの作品ごとに舞台設定、登場人物、ゲームシステム、物語の方向性が大きく変わる点を魅力として挙げています。一方で、過去作を好むファンと、近年のアクション寄りの作品を評価するファンでは意見が分かれるとも説明しています。以下では、批評家スコアとレビュー数を基準に、10位から1位までの作品を紹介します。
10位から6位まで:スピンオフと名作リメイク版
10位は、2003年発売のファイナルファンタジータクティクスアドバンスです。44件の批評をもとに87点を記録しました。ジャンルはタクティカルRPGで、シリーズ本編ではなく、ゲームボーイアドバンス向けに展開された作品です。原文筆者は、初代ファイナルファンタジータクティクスの政治的な物語と比べると、こちらのストーリーはより子ども向けに感じられるとしています。
一方で、サイドクエストやアンロック要素の仕組みは前作より整理されており、遊びやすくなっていると評価しています。特に、戦闘中のルールを変えるジャッジシステムは好みが分かれるものの、毎回異なる工夫を求められる点が特徴です。原文筆者は主人公マルシェへの印象に触れつつも、数十時間を費やすほど楽しめる戦略系JRPGとして紹介しています。
9位は、2023年発売のファイナルファンタジーXVIです。146件の批評をもとに87点となりました。前作ファイナルファンタジーXVが商業的な成功を収めながら批評面では意見が分かれたことを受け、本作にはシリーズの次の方向性を示す役割があったと原文筆者は説明しています。クリスタルを中心とするハイ・ファンタジーの世界観へ回帰したことも、大きな特徴として挙げられています。
原文筆者は、俳優の演技や大規模な演出、召喚獣による戦闘を高く評価しており、なかでもバハムート戦を印象的な場面として挙げています。ただし、アクションとしての戦闘は楽しめる一方、戦略性やRPGとしての成長要素が不足しているという批判にも理解を示しています。敵によってはファイアを連発するだけで倒せてしまう点を例に、従来作のような属性や戦術の深みを求めるプレイヤーには物足りない可能性があるとしています。
8位は、1997年発売のファイナルファンタジーVIIです。20件の批評で92点を獲得しました。シリーズを代表する作品として、JRPGを本作から始めたというプレイヤーが多いことを原文筆者は紹介しています。クラウドとザックスをめぐる物語は複雑であり、原文筆者自身も理解するまでに複数回のプレイが必要だったとしていますが、ゲームシステムは分かりやすく、独創性も備えていると評価しています。
7位は、1999年発売のファイナルファンタジーVIIIです。24件の批評で92点を記録しました。前作からグラフィックが大きく進化し、ゲーム中に自然に組み込まれたCG演出や、より野心的になった作品規模が評価されています。ドローやジャンクション、終盤の物語、記憶喪失をめぐる展開には賛否があるものの、音楽や作品全体の魅力は強く、シリーズの明確な進化として位置づけられています。ミニゲームのトリプルトライアドを生み出した点も、原文では大きな特徴として取り上げられています。
6位は、2007年発売のファイナルファンタジーVIアドバンスです。25件の批評で92点となりました。スーパーファミコン版の発売時期が古く、集計サイトで確認できる評価としてゲームボーイアドバンス版が対象になっています。原文筆者は、もし当時からMetacriticが存在していれば、シリーズ最高評価になっていた可能性もあると述べています。
本作については、主人公だけでなく、ほぼすべての仲間に強い存在感がある点が評価されています。JRPGにおける群像劇の水準を引き上げた作品として、キャラクター全体への思い入れを生み出したことが魅力です。また、ファイナルファンタジーVI ピクセルリマスターの評価については、フォントなど移植部分の問題に重点が置かれすぎているのではないかという批判も原文にあります。
5位から3位まで:物語とゲームシステムが評価された作品
5位は、ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレです。28件の批評で92点を獲得しました。オンラインマルチプレイを前提とするMMORPGで、シリーズ作品のなかでも長期的な物語の完結編として評価されています。原文筆者は、これまでMMORPGに対してゲームプレイ、クラフト、収集、交流を重視し、物語にはさほど期待していなかったと振り返っています。しかし、本作では新生エオルゼア以降の物語が継続的に描かれ、蒼天のイシュガルドをきっかけにストーリーへ強く引き込まれたとしています。
暁月のフィナーレについては、10年にわたる物語を締めくくる作品だからこそ、単なる盛り上がりではなく、伏線の回収や過去へのつながり、決戦の演出が重要になると原文筆者は説明しています。ファイナルファンタジーXIVでは漆黒のヴィランズを最高の拡張パッケージと見る意見もありますが、原文筆者は、新生エオルゼアの最初の映像や暁の血盟の存在を決戦へつなげた構成を理由に、暁月のフィナーレをより高く評価しています。
4位は、2001年発売のファイナルファンタジーXです。53件の批評で92点となりました。魅力的なキャラクター、先の気になる物語、戦略性を備えた戦闘、各メンバーの長所を伸ばせる成長システムがまとまっている点が評価されています。原文筆者は、後続作品を否定する意味ではなく、本作を最後のクラシックなファイナルファンタジーと呼ぶ人がいるのも理解できるとしています。
ティーダの性格については好みが分かれる可能性があるものの、家族との関係や不器用さ、物語のなかでの成長を含め、作品全体に最も適した主人公だと原文筆者は評価しています。発売から時間が経っても新しいファンを獲得し続ける作品として、オフライン作品では原文筆者が最も好きなタイトルにも挙げられています。
3位は、2006年発売のファイナルファンタジーXIIです。64件の批評で92点を記録しました。政治的な物語、イヴァリースへの回帰、広大なフィールドに組み込まれたATBシステム、評価の高い英語音声が主な長所として紹介されています。主人公としてのヴァンの存在感が弱いことや、オキューリアに関する説明が不足していることなど、物語面の批判もありますが、作品全体としては高い完成度を持つと原文筆者は述べています。
後発版のファイナルファンタジーXII ザ ゾディアック エイジは、ゲーム自体ではなくリマスター部分への不満によって評価が下がったように見えるとして、原文筆者は批評の見方に疑問を呈しています。同版ではキャラクターごとにジョブや習得スキルの方向性を割り当てる仕組みが加わり、戦闘システムに個性が増しました。政治劇を重視するプレイヤーに向いた作品として位置づけられています。
2位と1位:現代的な再構築とシリーズの集大成
2位は、2024年発売のファイナルファンタジーVII リバースです。145件の批評で92点を獲得し、92点の作品のなかではレビュー数が最も多いタイトルです。前作ファイナルファンタジーVII リメイクがミッドガルに舞台を限定していたのに対し、本作では原作のワールドマップを現代向けの規模で再構築した点が大きな特徴です。
原文筆者は、広大なフィールドの美しさや物語への没入感を評価し、アクションとコマンド要素を組み合わせた戦闘をシリーズでも特に優れたシステムとしています。キャラクターの魅力も強化され、声優の演技、新たな大規模演出、更新されたグラフィックによって物語が補強されたと説明しています。一方で、ストーリーの方向性はプレイヤーの間で意見が分かれており、SNS上では批判も見られるものの、批評家スコアでは現代のシリーズ作品のなかでも上位に位置しています。
1位は、2000年発売のファイナルファンタジーIXです。22件の批評で94点を記録し、今回のランキングで唯一94点に到達しました。シリーズ初期から積み重ねてきた要素をまとめ上げ、原点回帰と集大成を両立させた作品として紹介されています。ATBシステム、シンプルながら効率的な成長システム、親しみやすいキャラクターが評価の中心です。
原文筆者は、本作が高く評価される理由を単なる懐古趣味ではないとしています。シリーズが長年培ってきた要素を、ファンタジーらしい世界観と個性的な登場人物のなかに整理して盛り込んだことが、批評家からの支持につながったという見方です。リメイクを望むファンが多い作品でもありますが、現行機向けのリマスター版が存在するため、必ずしもリメイクが必要なわけではないとも述べています。