『Marvel Tokon』は発売後に75万本を販売、失敗作と呼ぶには早い
2026年09月29日 | #売上・ランキング | DualShockers
Arc System Worksの『Marvel Tokon: Fighting Souls』は、全プラットフォーム累計で約75万本を販売したと報じられています。売上高は約5000万ドルに達し、発売時には日間アクティブユーザー数が最大30万人を記録しました。
発売後の販売状況とPC版の課題
Alinea Analyticsが9月22日付のニュースレターで伝えた推計によると、販売本数は発売週の48万5000本から増加しています。初月に約50万本を販売し、1年以内に100万本を突破したGuilty Gear Striveの推移にも沿う数字です。
一方、購入者の82%はPS5版を選んでおり、Steamのプレイヤー層には十分に届いていません。Steamでの同時接続数はピーク時に2万4000人を少し上回りましたが、その後は減少。記事執筆時点ではレビュー評価が「賛否両論」で、1日のピーク同時接続数は700~900人ほどです。SteamDBの記録でも減少傾向にあり、月初から1500人以上減っています。
こうしたPC版の問題や一部地域で販売されていないこと、タッグ格闘ゲームというニッチなジャンルが、勢いを失った理由として挙げられています。Steamでは動作上の問題を受けて返金する人も多く、同じタッグ格闘ゲームの2XKOが開発終了を発表したことで、プロ選手の間にも警戒が広がりました。口コミで受けたダメージを考えれば、失速したという見方にも理由はあります。
9月中旬、ディレクターの関根一人氏はPC版の発売時に問題があったことを謝罪し、改善を進めていると説明しました。「プレイヤーの皆さんが、私たちの思い描いた形でゲームを楽しめない状況にするつもりはありませんでした。誰もが存分に楽しめるよう、PC版の改善を進めています」と述べています。
「失敗作」と呼ぶにはまだ早い
コミュニティの高い期待や、マーベル作品に寄せられた期待に応えられていないのは確かです。それでも発売から2カ月もたっておらず、格闘ゲームの多くの作品と比べれば大きな数字を記録しています。近年の鉄拳やストリートファイターの本編以外の作品と比べても、見劣りしません。こうした状況で『Marvel Tokon』を失敗作と決めつけるのは公平ではないでしょう。
今後、タッグ格闘ゲームとして独自の立ち位置を築き、勢いを取り戻せるかは、残るPC版の問題を解消できるか、コミュニティの支持を取り戻せるか、そしてしばらく続きそうな悪評の中で、カジュアル層とコア層の双方に復帰や新規参入の理由を示せるかにかかっています。簡単ではありませんが、年内公開予定の『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』は記録的なヒットになると見込まれており、追い風となる可能性もあります。
『Marvel Tokon: Fighting Souls』はSteamとPS5でプレイできます。最初の追加キャラクターPhoenix Cyclopsは2026年10~12月に配信予定で、その後、2027年の前半・中盤・後半に1人ずつ追加される予定です。Phoenix Cyclopsは、デラックス版またはアルティメット版、アルティメット版アップグレード、もしくはYear 1キャラクター&ステージパスを購入すると、配信初日から使用できます。