ダン・ハウザー氏、『Red Dead Redemption』の結末に寄せられた怒りに驚いていた
※『Red Dead Redemption』とRed Dead Redemption 2の重大なネタバレを含みます。
ロックスター・ゲームスの元副社長で、脚本を担当したダン・ハウザー氏が、『Red Dead Redemption』で主人公ジョン・マーストンを死なせる決断を振り返りました。発売後、その展開に強い怒りを示すプレイヤーがいたことに驚いたと語っています。
主人公の死後も遊べる形を考える
ジョンはかつての仲間であるダッチ・ファン・デル・リンデへの復讐を果たしますが、家族と穏やかに暮らすことはできません。物語の終盤、軍の兵士たちに牧場の納屋で撃たれて命を落とします。当時のオープンワールドゲームでは珍しい結末で、当初は賛否を呼びましたが、後に物語の演出として高く評価されるようになりました。
ハウザー氏は、リードデザイナーのクリスチャン・カンタメッサ氏とジョンを死なせる案を話し合ったといいます。しかし、物語を終えた後もプレイヤーが世界に戻り、サイドコンテンツを進められるオープンワールドゲームで、主人公を失った後にどう遊びを続けるのかが問題でした。「彼を死なせるしかないと思う」と提案したものの、別の人物を操作する場合の影響を考える必要がありました。
候補となったのはジョンの息子、ジャックです。物語の大半で16歳のジャックを操作できるようにするには、成長した姿にする必要がありました。そこでジョンの死後に3年の時間を進め、1914年を舞台に19歳のジャックを操作する展開が用意されました。
それでも、ジャックを操作するための制作体制や技術が整っているか、サイドキャラクターの複数ミッションにどう対応するかなど、検討すべき課題は残っていました。チームは実現できるだろうと判断したものの、ハウザー氏は不安を感じていたと振り返っています。
プレイヤーの怒りに驚いた結末
物語の最後では、ジャックが決闘で父の殺害に関わった人物を倒し、復讐を果たします。ハウザー氏によると、この場面は社内でも強い印象を残し、ジョンを死なせる判断は正しかったという見方が広く共有されていました。一方で、発売後に一部のプレイヤーがこの展開に激怒したことは予想外だったそうです。
ハウザー氏は、プレイヤーが物語や登場人物に深く関わった証拠として、その強い反応を歓迎する気持ちもあったと話します。同時に、ゲームではプレイヤー自身が物語づくりに参加するため、映画や本よりも作品に対する所有感が強くなり、結末に裏切られたと感じる人もいたと説明しました。
それでも、ジョンは物語に重みを持たせるために死ぬ必要があったとハウザー氏は考えています。主人公を死なせる展開は複数のGTA作品でも考えていたものの、技術面の理由から実現していなかったといいます。
Red Dead Redemption 2でも、物語の中心人物を後にジョンへ引き継ぐ展開が採用されました。記事ではさらに、逃亡中のカップル、ジェイソンとルシアが登場するGTA 6について、エンディングまで2人を操作できるのかという疑問を投げかけています。