『GTA 6』に受け継がれる『RDR2』のNPC交流システム、開発初期は責任者に見せない案もあった
2026年10月20日 | #ゲーム紹介 | GamesRadar+
『GTA 6』には、『Red Dead Redemption 2』(RDR2)で好評だったNPCとの交流システムを発展させた仕組みが入っています。Bloombergの記者Jason Schreier氏によると、このシステムはあるリーダーが考えを変えなければ、Rockstar North代表のRob Nelson氏に紹介されなかった可能性があったといいます。
2014年か2015年に作られた試作版
Schreier氏はRockstarを訪れて『GTA 6』を見たあと、その内容をYouTubeの動画で公開しました。動画では、訪問中にNelson氏と交わした会話にも触れています。それによると、『RDR2』の高度なNPC技術の試作版を作ったのは、アニメーション担当バイスプレジデントのMark Tennant氏で、時期は2014年か2015年ごろでした。
仕組みは単純です。従来はボタンを押すと、NPCに銃を向けて反応を引き出していました。この試作版では、同じボタンで挨拶するか、挑発するかを選べます。
責任者に見せることをためらった理由
考え方は説明しやすい一方で、実装は複雑です。Tennant氏が試作版を技術リードのPhil Hooker氏に見せたとき、Hooker氏はNelson氏にすぐ見せることを望みませんでした。Schreier氏の説明では、Nelson氏は「世界そのものを作りたがる」人物として知られており、チームの作業が大きく増えることになっても実現を目指すためです。
それでも試作版はNelson氏に見せられ、強い感銘を与えました。Nelson氏は「これは素晴らしい。私たちのゲームと世界の作り方を一変させるだろう」と語ったとされています。
結果的に、Hooker氏の懸念は当たっていたようです。実装にはRockstarにとって多くの作業が必要になりました。ただ、『RDR2』のNPCシステムは高く評価されており、その価値は十分にあったと記事は見ています。そして今、その進化版が『GTA 6』に入ります。
『GTA 6』ではさらに踏み込んだ交流に
『GTA 6』にこのシステムが入ることは、以前のリークでも示唆されていました。今回のRockstarによる一連の取材で、詳細がさらに見えてきています。
Nelson氏はIGNの取材に対し、次のように述べています。「NPCとの交流システムは『Red Dead Redemption 2』から戻ってきて、進化したものです。これまでも、NPCに話しかけられるシステムはありました。『RDR1』や『GTA 5』には基本的な交流の仕組みがありましたが、内容はとても単純でした」
「『Red Dead Redemption 2』で、ようやくNPCとの交流をより作り込んだシステムとして組み込めました。従来、L2は、すぐに銃を向けたり、戦闘のために相手をロックオンしたりする二択の操作でした。しかし解像度が上がるにつれて、私たちが作る体験も、その精細さや、その中での居方、できることを含めて進化させる必要がありました」
全体像はまだ分かりませんが、Nelson氏が残したヒントは、『GTA 6』の世界でNPCがプレイヤーに見せる反応の幅にあります。たとえば、人々が集まっておしゃべりをするのはごく普通の光景です。ただし、プレイヤーが盗み聞きしたときの受け止め方は、人それぞれの振る舞いによって変わるといいます。興味を示す人もいれば、控えめに言っても快く思わない人もいるようです。
Nelson氏は「『Red Dead Redemption 2』ではNPCとのこうした交流を可能な限り押し進めましたが、『GTA 6』ではそれをさらに大きく進めています」と話しています。
作業量を懸念して見せるのをためらう人がいたら、このシステムは世に出なかったかもしれません。