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IGNのJackie Thomas氏、EAによるBioWare閉鎖で『Mass Effect』新作が消えたことを惜しむ

2026年10月22日 | #その他 | IGN

IGNのJackie Thomas氏、EAによるBioWare閉鎖で『Mass Effect』新作が消えたことを惜しむ

IGNのシニアテックエディターであるJackie Thomas氏が、EAがBioWareを閉鎖したことを受け、「Mass Effect 5」と呼ばれていた新作が世に出ないことへの思いをオピニオン記事で語りました。約20年にわたり『Mass Effect』を遊び続けてきた同氏は、新作が良い作品になったかどうかを確かめる機会さえ失われたことが特にこたえると述べています。

20年近く遊び続けた「ホーム」のような作品

Thomas氏は、新作の発売間隔が空くたびに好きなゲームを遊び直すタイプだといいます。その対象になるのは多くが『Mass Effect』シリーズで、1作目だけを遊ぶこともあれば、初期3部作を通して遊ぶこともあるそうです。2007年に1作目が発売された際は発売日の夜に列に並んで購入し、やり込める要素をすべて終えるまで遊び続けました。2作目と3作目でも同じように遊び、発売前には過去作も遊び直して記憶を新しくしていたとのことです。

『Mass Effect 3』の発売以降、初期作は12回ほど遊び直したといいます。遊び方もほとんど変えず、1作目では毎回Adeptを選んでいます。理由は、ピストルが強力でバイオティクスが格好いいからだそうです。悪役のレネゲードで遊ぶと決めても、結局はパラゴンでクリアしてしまうとも書いています。同氏にとって『Mass Effect』は長年「ホーム」のような存在であり、最も安心して遊べる作品になっています。

『Mass Effect Andromeda』については、不具合の多さと奇妙な脚本に興味を失い、最後まで遊ばずにやめたと振り返っています。それでも、ほかに遊ぶゲームがなくなると初代『Mass Effect』をダウンロードして遊んでしまうそうです。今回の報道を受け、連帯の意味を込めてもう一度遊ぶかもしれないとしています。

良し悪しを確かめられないことが痛い

Thomas氏は、『Andromeda』で失望した後でも、BioWareが5作目となるはずだった作品を予告して以降、シリーズが再び評価を取り戻して毎年の遊び直しに加わることを期待していたと述べています。一方で、『Anthem』や、アクション色の強い作品へと変わった『Dragon Age: The Veilguard』を踏まえると、新作が往年の魅力を取り戻すと信じる根拠は多くなかったことも認めています。それでも、閉鎖によって新作の出来を知る機会がなくなったことが最もつらいとしています。

新作について明らかになっていた情報は少なく、同氏は正式なタイトルが「Mass Effect 5」だったかどうかも分からないとしています。BioWareは発表以降、開発が続いていると伝える程度にとどまっていました。

ただ、公開された内容には期待できるものもあったといいます。昨年後半に公開されたコンセプトアートには、クロガンの内戦が描かれており、歴戦を思わせるクロガンが仲間を率いて戦う姿がありました。Thomas氏は「そのゲームを遊びたい」と記しています。

数少ないティザー映像では、カメラが銀河を進み、シタデルの廃墟のように見える場所を通り過ぎた後、雪に覆われた遺跡を登る年老いたアサリが映ります。顔の全体は見えないものの、横顔はLiaraのように見えたとのことです。Thomas氏は、アサリのマトリアークとなった彼女の姿を再び見たかったと述べています。

似た作品への期待と、それでも埋まらない穴

Thomas氏は、『Mass Effect』に近い作品が今後登場することには希望を見いだしています。『Mass Effect』のディレクターだったCasey Hudson氏の新スタジオが昨年発表した『Star Wars: Fate of the Old Republic』は、同氏が『スター・ウォーズ』の大ファンであることから、発売されれば長時間遊び込むだろうといいます。詳しい情報はまだ少ないものの、Hudson氏が発売は2030年までかからないと話していることから、2029年に遊べるかもしれないと期待しています。

ほかにも、『The Expanse: Osiris Reborn』と、Wizards of the Coastが手がける『Exodus』に注目しています。『Exodus』には『Mass Effect』の開発経験者が参加しており、アートスタイルも『Mass Effect』を思わせるとのことです。この2本は来年の発売に向けて順調に進んでいるように見えるものの、実際にどうなるかは分からないとしています。

それでも、これらは『Mass Effect』そのものではないというのが同氏の見方です。雰囲気や脚本、ゲームプレイの面で期待できる要素はあるものの、シタデルでキーパーを探し回るような安らぎや、ブラックホールの中で巨大なリーパーの骨格と戦うような体験は得られないだろうと書いています。

Thomas氏は、『Mass Effect 3』の結末が物議を醸したとしても、少なくとも物語としての終わりはあったと感謝を示しました。新たな章を見たかったという思いを残しつつも、最初の3作品はいつでも遊べるとし、EAの失策がそれを奪うことはないと結んでいます。