元『Mass Effect』5開発者、「EAは何も売却しない」と発言 BioWare閉鎖後のIP売却に否定的
2026年10月26日 | #その他 | GamesRadar+
BioWareの閉鎖と『Mass Effect 5』の開発中止が発表されたことを受け、同スタジオで『Mass Effect』のフランチャイズ技術ディレクターを務めていたRomain Toutain氏が、Twitch配信でEAによるプロジェクト売却の可能性に否定的な見方を示しました。ファンの間では作品を救おうとする動きが広がっていますが、実現は難しいかもしれません。
「EAは何も売らない」とToutain氏
次の『Mass Effect』は2020年に存在が明かされましたが、その後は詳しい情報がほとんど出ていませんでした。BioWareの閉鎖が発表された直後、『Mass Effect Universe』というタイトルとみられる作品のトレーラーがオンライン上に投稿され、その出来栄えの良さがファンの間で話題になりました。ちなみに『Mass Effect 5』は、この名称で呼ばれる予定だったとみられています。
Toutain氏は2022年初めからBioWareでフランチャイズ技術ディレクターを務めていました。今回、このトレーラーに反応する配信を行い、同氏はこれを一般公開を想定しない社内向けのトレーラーだと説明しています。
配信では、EAがスタジオとプロジェクトを売却して救えたのではないかと尋ねるファンに対し、「EAは実際には何も売りません。ただ閉鎖して、ライセンスを抱え込むだけです」と答えました。この発言はBluesky上のユーザーloustica-lucia氏が翻訳したもので、機械翻訳でも内容が確認されています。
元BioWareのDarrah氏も以前に指摘
EAがIPを手放したがらない傾向については、元BioWareのエグゼクティブプロデューサーであるMark Darrah氏も、昨年約550億ドル規模の買収計画が発表された際に触れていました。Darrah氏は、売却を判断する立場の人々が「リスクを取らない方向に動機づけられている」ことが大きな理由だと述べています。後に10億ドル規模のフランチャイズになるIPを手放した人物にはなりたくない、という心理が働くためだといいます。
一方でDarrah氏は当時、EAが買収で抱える巨額の負債に対応するため、「眠っている膨大なIPの蓄積」の売却を検討する可能性にも言及していました。既存スタジオの閉鎖を検討することも考えられるとし、閉鎖するだけでなく、スタジオや部門ごと売却する道を探るかもしれないとも語っています。
BioWareの閉鎖を受けた現在について、Darrah氏は『Mass Effect』と『Dragon Age』の行方はどちらにも転びうるとの見方です。EA社内でシリーズに携わる人がいなくなったことで、IPを売却する可能性が高まるかもしれない一方、存在自体を忘れて倉庫に眠らせる可能性も高まるかもしれないと述べています。
署名は20万件超、声優も支持を表明
ファンのシリーズを救いたいという意欲は衰えていません。署名活動は20万件を超え、コマンダー・シェパードを演じたJennifer Hale氏とMark Meer氏も、それぞれ支持を公に表明しています。