『Magic: The Gathering』のカード「白の騎士ガンダルフ」が数か月で価格4倍超、背景にコマンダーでの新たな相性
『Magic: The Gathering』のカード「Gandalf, White Rider」の価格が、ここ数か月で4倍以上に上昇しています。今夏まで約1.90ドルだった安価なレアカードは、現在8.39ドルとなり、上昇率は約342%に達しました。Polygonが伝えています。
約1.90ドルから8.39ドルへ
Gandalf, White Riderは、2023年発売の「The Lord of the Rings: Tales of Middle-earth」に収録されたカードです。今夏の相場は約1.90ドルでしたが、現在は8.39ドルまで上がっています。
価格上昇のタイミングは、『The Lord of the Rings: The Rings of Power』のシーズン3が11月11日に配信を控えた時期と重なっています。ただし原文は、ドラマが今回の価格上昇の原因ではなく、コマンダーでの活用というより具体的な理由があると説明しています。
コマンダーで評価が高まった理由
Gandalf, White Riderは、マナ4の単色白の伝説のクリーチャーで、3/3のウィザードです。警戒を持ち、コントローラーが呪文を唱えるたびに、自分のクリーチャーに「ターン終了時まで+1/+0」の修整を与え、scry 1も行えます。
このカードが死亡した場合は、ライブラリーの上から5枚目に置けます。これは『The Lord of the Rings: The Two Towers』のヘルム峡谷の戦いで、ガンダルフが「5日目の夜明け」に戻ってくる場面を再現した効果です。
もともとコマンダーで一定の力を持つカードでしたが、最近の値上がりには2つの要因があるとされています。
1つ目は、『The Hobbit』の拡張で登場した「Gandalf, Party Guest」です。伝説のウィザードをそろえると、強力なインスタントやソーサリーをコストなしで唱えられる構成になります。伝説のウィザードであるGandalf, White Riderは、この構成によく合います。
2つ目は、『Reality Fracture』で登場した青白のエルダー・スフィンクス「Denzilore Fatehold」です。scryまたはsurveilを行うたびに、コントローラーのクリーチャー全体に+1/+1カウンターを置きます。Gandalf, White Riderは呪文を唱えるたびにscryできるため、相性が非常に良いとされています。呪文を唱えるごとに盤面全体を強化でき、さらにGandalfによる一時的なパワー上昇も加わります。
EDHRECによると、Gandalf, White RiderはDenzilore Fatehold を使うデッキの約56%に採用されています。
供給の少なさも影響
供給量が限られていることも、価格を押し上げる要因とされています。通常版は一般的なブースターパックではなく、「The Lord of the Rings」のスターターキットに収録されていました。7月以降、ニアミント状態の個体が350枚以上取引されたと報じられています。
今後の価格は
『The Rings of Power』シーズン3では、ダニエル・ウェイマン演じるガンダルフが再登場します。物語では、中つ国がサウロンとの新たな対決に備える中、サウロンが一つの指輪の鍛造を進めていく展開が予告されています。
原文は、ドラマの再開がコレクター需要をさらに高めるかどうかは未知数だとしています。
再録の可能性にも触れています。Wizards of the Coastは価値の高いカードを何度も再録しており、最近も約30ドルの人気の剣のカードの再録を発表しました。Gandalf, White Riderが再録されれば、需要が伸び続けた場合でも価格は落ち着く可能性があるとのことです。