フィールドで回収できる「サバイバルガイド」の内容を書き起こした読み物ページ。生き残ったエイプリルが当事者として崩壊した世界での日々をサバイバルガイド本の端々に書き残した日記になっている。全24冊あり、テキスト量が膨大なため3分割で掲載。
全てのサバイバルガイドをコンプリートすると外観「メドージャケット」と300XPを報酬でもらえる。
◆目次◆
サバイバルガイド、1ページ
赤で書かれたエイプリルのメモ:
この本はエイプリル・ケーラーの持ち物です
この本を見つけた方へ、私は毎日正午に必ずタイムズスクエアにある安全地帯の南の端にいます
私の死体から本を見つけた場合は、この情報が役に立つことを願います
鉛筆で書かれたエイプリルのメモ:
【消された赤い文章を指して】
7番街とアベニューAの角にあるジョー・ストラマーの壁画の前で
ガイドブック:
ニューヨーク
崩壊
黒いペンで書かれたビルのメモ:
A(エイプリル)へ、誕生日を記念して!
世界が完全に滅びることを心配しておくにこしたことはないからな!
でももしニューヨークシティが崩壊しても、俺たちは不滅だ。お前と俺、俺とお前、それが世界の始まりであり、終わりだ
これを読んでおけば、ゾンビが来ても大丈夫だ!たくさんの、全ての愛を込めて・・・B(ビル)
サバイバルガイド、3ページ
黒いペンで書かれたエイプリルのメモ:
この本を何度も読み返し過ぎて、彼を知っている気がするわ
こんにちは、マーチ。本の著者にファンレターを書くのは初めてだけど、いいんじゃない、初めてのことをするのにふさわしい時よね、そう思わない?
マーチと読んで構わないかしら?快活な響きで楽観的になれるわ、これは良いことよ
私の周りの皆が死にかけているし、夫は死んだし、マンハッタンは隔離されたから家にも帰れないし、この病気の流行で国全体が死にかけているようなの
ガイドブック:
ニューヨーク
崩壊
都市災害のサバイバルガイド
ウォーレン・マーチャント
黒いペンで書かれたエイプリルのメモ:
自己紹介するわね。こんにちわ、マーチ。さっき言ったわね。私はエイプリル・・・エイプリル・ケーラーよ
あなたの本は夫が冗談でくれたのだけど、今では違う冗談ね・・・私が実際に使っていることがね。アハハ
マーチ、私は忠実な読者よ。少しおかしくなりつつあるけど、忠実よ。友達全員にあなたの本について教えたいところだけど、何人かは死んでいるし、残りの人々とは連絡がつかないわ
隔離エリアの話はしたかしら?川の向こうの自宅が見えるのに、行けないの
皆が死にかけているようだわ。私はまだ感染していない。まだ。その時まで、この本が役に立つわ。他の人も助けられるかもしれない
少しは評判を広められるかもね
サバイバルガイド、4ページ
ガイドブック:
警告
本書では、社会が崩壊し個人の安全が危険にさらされる大惨事レベルの状況に関して記述している。著者も読者もそのような状況を体験した経験がないため、本書で示されるように自体が展開していくかどうかは誰にも分からない
よって、ここに記された情報の使用または未使用に関して著者と出版社は一切の責任を負わない。本書は仮想の出来事から起こり得る事態を想定しているため、情報の完全さ・安全性・正確性は保証できない
また、読者には全ての法律に従い、他者の権利を尊重することを強く推奨する
鉛筆で書かれたエイプリルのメモ:
自分自身への免責事項:この本が私を生かしてくれるかもしれないと思った。ビルがくれたものだから取っておきたかったこともある
そのうち本に書き込み始めた、書くことで壊れずに済んだから。それから考え始めた、これが全て終わったら・・・
・・・もし終わることがあるなら・・・
・・・全てが起きていた時、当事者がどのような状況にあったのか、誰かが知るべきだと思う
だから、このメモはいつかこの本を見つけて、私が書いたことを読んでくれる人のためのものよ
(そしてこれから書くメモもね、まだページは残っているし、しばらくは行間に書き込めるはずよ)
これは私の経験よ。私が見たこと、やったことを、できるだけ正直に書こうとしたわ
わすれたこともあると思う・・・いずれ分かるように、かなりのストレスがあったの・・・
でもこの本に書かれていることは、ティム・オブライエンが「本当の戦争の話をしよう」で書いたように「見たとおりの厳しい真実そのもの」よ
(私の大好きな本の1つなの。その一文は読んで以来忘れたことはないわ)
この本を読む人が、暖かく乾いた状態で、愛されていることを願う、そしてドルインフルが遠い記憶となっていることを・・・AK
サバイバルガイド、5ページ
黒いペンで書かれたエイプリルのメモ:
日記さんへ:今日は12月3日、これは日記帳じゃないし、夫は死に、電話も通じないマンハッタンから動けずにいたけど、突然ありがたく感じたの
良い靴とペンがあって、一緒に夜を過ごせる友達がいることを。いえ、実際にいると思う。彼女を見つけられさえすれば
日記さん、ひどい事態よ。どんどんひどくなる。話しても仕方ないけど、書くことは助けになるかも。ビルは死んだ。病気のせいじゃない、誰かに殺されたの
仕事関連の人ね、きっと。理由を突き止めてやる
鉛筆で書かれたエイプリルのメモ:
・・・マーチは理由をしっている
ガイドブック:
目次
初めに・・・9
脆弱なシステム・・・14
鉛筆で書かれたエイプリルのメモ:
(「脆弱なシステム」への矢印)
一体いつになったら・・・
ガイドブック:
ケーススタディ:朝のコーヒー・・・18
連鎖的災害とは何か?・・・21
なぜパンデミックが最大の脅威となるのか・・・25
黒いペンで書かれたエイプリルのメモ:
(「パンデミック」が丸で囲まれている)
フム
青いペンで書かれたエイプリルのメモ:
それが実際に起きたことよ
ガイドブック:
暗い冬・・・28
連鎖的災害のその他の要因・・・30
汚染爆弾・・・30
自然災害・・・33
磁気嵐・・・36
干ばつ・・・38
戦争・・・41
いかに準備すべきか・・・44
予防、軽減、回避・・・44
72時間の原則・・・47
緊急避難用バッグ・・・51
ものの在り所を知ること・・・51
準備が十分でない際には即興で動く・・・57
この全てのものをどうするか?・・・64
皆がやり方を知っておくべきこと・・・67
食料の発見または栽培・・・67
水の浄化・・・74
出血する傷の治療・・・76
傷の殺菌・・・78
接骨・・・79
死体の処理・・・81
黒いペンで書かれたエイプリルのメモ:
殺人捜査課に電話してビルのことを尋ねた。SBGxまたはシークエント・バイオテック・グループ・・・会社の正式名称を思い出すのに時間がかかったわ・・・での事件の記録はないというの。起きたことを伝えたけど、警察官かどうかはともかく、電話の相手は信じてなかったと思うわ
サバイバルガイド、7ページ
黒ペンで書かれたエイプルのメモ:
刑事と話せるか聞いたら、散々待たされた挙句、電話に出たわ。ニナ・ディジョバンニという人が
捜査官たちが死体を車から検察医のバンに移し、制服を着た2人の警察官が犯行現場を撮影していたと、彼女に説明した。全てを見たと言ったわ
報告書はないの?その場所での殺人や銃撃事件の報告はないと彼女は言った。私は電話を切った
街中で突っ立ったまましばらく辺りを見てから、家に帰ろうと決めたけど、地下鉄の入り口は「ブルックリンへの電車はありません」という張り紙だらけだった。
隔離エリアになったという。マンハッタン島は立ち入り禁止で、全てが終わるまでここを出られない。夫を亡くしたのに家に帰れない
グランド通りとウースター通りの角にあるエヴァの家まで歩き、数日かくまってもらえることになった。ここは安全に感じる
高級住宅地に関して言えるのは、お金持ちがいなくなった今、かなり静かだということ。何が起きていようとも、何とかなるとエヴァは考えているみたい
そして、ビルの剣は調べないほうがいい、警察に言うのよ、と彼女は言う。でもそれはもうやった。彼らが何をしてくれるというの?彼らはCERAや他の政府の人たちに協力するために既に配置済みだわ
CERAはジャヴィッツに可動式の司令部を設置している。
ガイドブック:
火を起こす・・・84
タンクからガゾリンを抜き取る・・・86
幾つかの言葉を数ヶ国語で話す・・・87
家での準備・・・91
退去・・・99
黒いペンで書かれたエイプリルのメモ:
(「家での準備」を指して)そうしたいわよ
(「退去」を指して)難民のように暮らす必要はないわ
ガイドブック:
即席の解決策・・・108
外の最大の危険・・・120
最悪の事態の想定・・・123
崩壊のケーススタディ・・・126
T・・・130
T+1・・・132
T+7・・・137
T+14・・・145
T+21・・・152
T+30・・・158
黒いペンで書かれたエイプリルのメモ:
(「崩壊のケーススタディ」を指して)正確過ぎて気味が悪いわ
青ペンで書かれたエイプリルのメモ:
偶然ではない?
赤ペンで書かれたエイプリルのメモ:
そう。偶然ではない
ガイドブック:
新たな現状維持・・・165
参考文献・・・171
著者について・・・174
青いペンで書かれたエイプリルのメモ:
(「著者について」が丸で囲まれている)見かけどおりではない
赤ペンで書かれたエイプリルのメモ:
ウォーレン
サバイバルガイド、8ページ
黒いペンで書かれたエイプリルのメモ:
12/4 今日はさらに病人が増えた。すごく増えた。DCDの相談役がTVとラジオに出まくって、一般的なことを皆に話している
人混みを避けろ、パニックになるな、病気なら家にいろ、本当に必要がないかぎり病院に行くな
市長もコメントを発表した。誰もこの病気の招待を知らないようだけど、とにかく動きが速い。既にたくさんの死者が出ている
マンハッタンの隔離エリアの取り締まりは一層厳しくなってる。全ての橋とトンネルの入口に州兵のバリケードが置かれている
ウィリアムズバーグ橋に繋がる道へ歩こうとしたら、デランシー通りはフォーサイスで完全に通行止めになっていた。橋正局の大きなバスが横向きに道路に止められていた
誰かが通り抜けて自転車用道路を走っていくのを見た。州兵たちは本気で彼に銃口を向けたけど、司令官に撃つなと言われた。川の真ん中に別のバリケードがあると彼は言った
警官を見つけてビルに起きたことを話した。報告は受理されたけど、全ては伝染病に圧倒されていると言われた。私は言った、「でも、殺人を調査する人はいるのよね?」と
彼は私の目を真っ直ぐに見て答えた、「今はいない。俺があなたの立場だったら、家に帰って、覚えていることを全部書記して、これが落ち着いてからまた警察に行く」
耳にしている言葉が信じられなかった。「夫が殺されたのよ!」と私は言った。「奥さん」と彼は言った
「本当に気の毒だが、この病気のせいで昨日はマンハッタンだけでも900人が命を落とした。全ての警察官が病院での氾濫(はんらん)を防ぐために警備についている。助けになりたいが、仕方ないんだ。さあ、家に帰るんだ」
だからそうした。つまり、エヴァの家に帰った。自分の家に帰りたいわ
ずっと起きてビルのことを考えていた、警察が言ったとおりにしようと。覚えていることを全部書き記す。始めるわ・・・
サバイバルガイド、9ページ
黒いペンで書かれたエイプリルのメモ:
このメモ書きは正気を保ちたいという欲求から生まれた。たとえ世界が正気を失っているとしても。この本は贈りものだった。ウケ狙いの。たいした冗談よね、ねえビル?それころ冗談としか思わないわ
ビルは行きて世界の崩壊を見届けられなかった。未亡人になって24時間で、もう独り言を言ってるわ。この本に書き込める場所がなくなったらどうしよう?書き込める場所がなくなるまで、生きられるかしら?
あろがとね、ビル。あなたはああいう仕事をするには優しすぎた
青いペンで書かれたエイプリルのメモ:
(「もう独り言を言っているわ」という黒いペンのメモを指して)私はおかしくない。世界が終わるのだから、独り言くらい言いたくなるわ
サバイバルガイド:
始めに
本書は現存するサバイバルガイドに対する私の不満から誕生した。そのほとんどは数分から数時間で発生し、即時だが短期間の対応を必要とする単独の災害について述べられている
そのような準備や意識も役には立つが、起こり得る別種の状況について言及していない。すなわち、誰も準備ができていない災害、極限までの崩壊・・・世界の終わり、または少なくとも当事者がそう思うような事態についてだ
そのことを考える方法の1つが、以下のような問いを自分に投げかけてみることだ
大災害の後に助けが来ないと分かったら、どうするのか?自分だけで生き抜かなければならないと知ったら、どうするのか?
この種の災害に対して疑念化や計画を立てることは難しい、なぜなら全てが崩壊している時は・・・後半の状況説明を読めば分かるだろうが、全てとは本当に全てである・・・計画も崩壊するからだ
計画のなさに対してどのように計画するのか?我々には台風に対する避難。対応計画はあるが、台風の数や威力を増すであろう天候の変化には対応できていないように思えることを考えてみよう
なぜか?それは一方が導入部(台風)、中間部(対応と再建)、結末(平常の回復)からなる簡単に定義できる出来事であるのに対し、もう一方が数々の異なる結果をもたらし得る、方法の基礎からの変更が求められる長期の問題であるからだ
このような変更は、そうする理由が直ちに明らかにならないため実施が難しい。人間は差し迫った脅威に対応するのは非常に得意だが、長期の結果に備えて計画するのは非常に苦手なのである
なぜそれが問題なのか?それは文明の滅亡が最も長期の問題だからだ
黒いペンで書かれたエイプリルのメモ:
12/3
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青いペンで書かれたエイプリルのメモ:
12/12
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オレンジのペンで書かれたエイプリルのメモ:
12/23
#
赤いペンで書かれたエイプリルのメモ:
12/24
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鉛筆で書かれたエイプリルのメモ:
12/31
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茶色いペンで書かれたエイプリルのメモ:
1/7
#
選択肢:ピンクか茶色
サバイバルガイド、10ページ
黒いペンで書かれたエイプリルのメモ:
ビルと連絡がつかず、アウトブレイクのことが心配だったので、状況が落ち着くまで数日間仕事を休むよう、彼の仕事場に言って説得しようと決めた
自分に対する不謹慎な冗談として(次のページへ矢印)
ガイドブック:
CERAの災害の分類方法
CERAは、我々が幅広く災害と呼ぶ事態を被害の少ない順に4種類に分類している
青いペンで書かれたエイプリルのメモ:
郵便局のJTF基地のドクター?
赤いペンで書かれたエイプリルのメモ:
車の中、あの男がビルが殺された後の車中にいら
ガイドブック:
緊急事態:一定地域のみで発生し、地域内の資源で対応可能な出来事
惨事:地域および国家の資源が失われず、十分な救助や対応が可能である、地域および時間限定の出来事
災害:複雑かつ広範囲な結果を長期間にわたってもたらす大規模な出来事。社会的インフラが被害を受けるか、破壊される
鉛筆で書かれたエイプリルのメモ:
ドルインフルウイルスに襲われた直後に書いた多くの文章と同じように、今これを読み返すと、自分は軽率だけど、正しかったとも思う
私たちが求めているのは、悪いことが起きても、いつか終わる時代よ。これは違う。今は新しい世界、誰も望まなかった世界だわ。犯人以外はだれもね・・・
マーチに聞きたいことの1つだわ
青いペンで書かれたエイプリルのメモ:
(鉛筆で書かれた「今は新しい世界」を指して)サンディが懐かしい