『GTA 6』は短命な流行を追わず、陰謀論などを独自に誇張して描く
2026年10月06日 | #ゲーム紹介 | Eurogamer
『GTA 6』の開発陣は、長い開発期間のうちに古びてしまう短期的な流行をそのまま取り込まず、陰謀論や日常の出来事に対する世間の反応を独自に誇張して描いているといいます。Rockstar Gamesで物語部門の上級副社長を務めるRupert Humphries氏が、Love Magazineのインタビューで語りました。
短命な流行を避け、現代の現象を独自に描く
ゲームの開発には何年もかかるため、時事ネタを風刺するのは簡単ではありません。半年ほど盛り上がる流行に飛びついても、発売時には古くなっている可能性があります。Humphries氏は「発売時点で時代に合う内容を作る必要がある」と説明し、流行が一時的なものかを見極めるべきだと話しています。
『サウスパーク』なら、話題が熱いうちに悪魔のラブブを1話丸ごと取り上げて笑いにできます。しかし、何年もかけて開発する『GTA 6』には同じやり方は難しいでしょう。長年親しまれてきた素朴な作画を保つ作品とは違い、最新技術を使う本作が紙の切り絵に置き換えるわけにもいきません。
Rockstarは、流行の題材をそのまま再現するのではなく、開発陣が関心を持った陰謀論や、日常の出来事に対する人々の奇妙な反応などを取り上げているそうです。Humphries氏によれば、現実の出来事をそっくり再現するよりも、陰謀論や現代に広く見られる現象を、自分たちなりに歪めて誇張した形で描いています。
「アメリカン・ドリーム」の変化
暗い風刺で知られる『GTA』シリーズは、アメリカン・ドリームに対する人々の考え方の変化も繰り返し扱ってきました。Humphries氏は、GTA 4について「アメリカは誰にでも機会を与える国だという幻想を、どこか空虚な形で描いた」と説明しています。GTA 5では、その考えを強い冷笑的な視点でさらに押し進めたといいます。
現在のアメリカン・ドリームは、かつてのような大成功ではなく、家族のための家を持ち、ローンを返し終えることなのかもしれません。しかし、それさえ平均的な人には手の届かない目標になっている可能性があるとHumphries氏は話します。また、マイアミやフロリダ南部は、天文学的な富と際限のない野心がぶつかる最前線であり、さまざまな狂気を生む圧力鍋のような場所だと表現しました。
Humphries氏は、『GTA 6』がアメリカン・ドリームをどう描くのか、具体的には明かしていません。ただ、この見方はJasonとLuciaの動機を考える手がかりになるかもしれません。これまでの主人公たちのように、終わりのない大金を追い求めているとは限らないようです。『GTA 6』は2026年11月19日に発売予定です。