『GTA 6』の薬物使用、Polygon筆者は人間関係やミッションにも影響する仕組みに期待
『GTA 6』では、プレイヤーがいつでもコカインを持ち歩き、手の甲から吸引できるという報道が話題になっています。Polygonの筆者は、薬物使用が一時的な能力変化にとどまらず、人間関係やミッションにも影響する仕組みになることを期待しています。
過去作では薬物の影響は限定的
8月のゲームプレイ映像では、JasonとLuciaが物事の行き違った麻薬取引に巻き込まれる場面が登場しました。また、2人がメディア企業の要人を警護する仕事をしているとき、依頼人の1人が会議室でコカインを吸引しに行く描写もあります。GTAシリーズに薬物が登場すること自体は意外ではありません。GTA 5やRed Dead Redemption 2でも、主人公が違法薬物を摂取できます。
多くのゲームでは、薬物は短時間の能力強化と、使いすぎた場合の不利益をもたらす程度です。近年の大作では、StarfieldやThe Outer Worlds 2が例に挙げられます。Starfieldでは刺激薬を使いすぎると酸素の回復が遅くなり、所持できる重量も20%減ります。依存症は医師の診察で治せますが、大きな街から離れていると手間がかかります。The Outer Worlds 2では、たばこを使う吸入器を過剰に使うと「薬物依存」の特性が恒久的に発生し、吸入器の回復効果が弱まる一方で毒性も下がります。筆者は、どちらの影響も全体としてはごく小さいと見ています。
期待される、より複雑な影響
Rockstar Northの共同スタジオ責任者兼開発責任者であるAaron Garbut氏は、Game Informerのインタビューで、『GTA 6』では細部、規模、広がり、相互作用、密度のすべてを高めたと語っています。また、同誌のプレビューでは、選択によって展開が変わるゲームプレイが、複数回のプレイを促すことを目指しているとも述べました。こうした発言を踏まえ、筆者は薬物使用にも、ほかのゲームより複雑な影響があるのではないかと考えています。
ゲーム内では、食事や運動の習慣、あるいはその欠如がJasonとLuciaの見た目や体調に影響するとされています。筆者は、コカインを頻繁に使えば食欲が抑えられ、2人の体つきが細くなる可能性を挙げています。さらに期待しているのは、薬物使用が2人の関係に及ぼす影響です。片方だけが薬物を頻繁に使い、もう片方が使わなければ、任意の恋愛要素に影響したり、恋愛ルートが進められなくなったりする展開も考えられます。一方、2人とも常用している場合は関係に悪影響が出ないかもしれません。
周囲の反応や仕事にも影響する可能性
これまでのプレビューでは、NPCの反応が多くのゲームより複雑で、多面的に描かれていることも示されています。筆者は、ゲーム内でいつでもコカインを使えるとしても、場所を選ばずに使うことが得策とは限らないと推測します。Miamiのコカイン文化はMiami ViceやScarfaceなどの作品で描かれてきましたが、現実には、飲食店で人目につくように薬物を取り出せば、冷たい視線を向けられたり、動画をSNSに投稿されたり、退店を求められたりする可能性があります。極端な場合には警察を呼ばれることもあります。筆者は、『GTA 6』のリアルな描写を考えれば、ゲーム内でも似た反応が起きるかもしれないと見ています。
薬物を常用するプレイスタイルに応じた専用ミッションが用意される可能性もあります。コカインを使い続けるには費用がかかりますし、常用していることで特定のミッションや人間関係に進めなくなる展開も考えられます。依頼人自身が薬物販売で稼いでいたとしても、酩酊した警護役に要人を任せたくないかもしれません。
筆者は、ゲームで薬物を使えること自体にはあまり不満を感じないとしつつ、視覚効果が変わるだけだったり、能力が一時的に下がったりするだけで、物語やゲームプレイに長く残る影響が生じることは少ないと指摘します。『GTA 6』では、薬物がシリーズの過去作より重い意味を持つ要素になるべきだというのが筆者の意見です。Rockstarが語る野心的な目標が実現するなら、薬物の扱いも変わるかもしれないと期待を寄せています。