『ゼルダの伝説 時のオカリナ』Switch 2版は、ダンジョンやハイラルの地形にも変化を加えたリメイクです
2026年10月14日 | #ゲーム紹介 | Eurogamer
Switch 2向けに作り直された『ゼルダの伝説 時のオカリナ』を先行プレイしたところ、見た目だけでなくダンジョンやハイラル各地にも変更が加えられていました。独特なキャラクターデザインには賛否がありますが、プレイした範囲では、見慣れた世界に新たな発見をもたらすリメイクに仕上がっていました。
絵本のようなハイラルを描き直す
ニンテンドー3DS版がNINTENDO 64版のグラフィックを磨き上げたのに対し、Switch 2版は見た目を一から作り直しています。木のごつごつした幹や、夕日に染まる空、にぎやかなハイラル城下町と自然豊かなコキリの森の対比など、細部まで手が入っています。キャラクターも新しい風景になじんでおり、世界全体が童話のように感じられます。
公開トレーラーを見た当初は、人形のような顔つきが不気味の谷に感じられるかもしれないと心配しました。しかし実際に遊ぶと、そのデザインも新たなハイラルの風景に溶け込んでいました。善意が思わぬ事態を招き、勇敢な主人公が剣を手に国を救うという、作品の童話らしさにも合っています。
操作とダンジョンにも手を加える
操作面では自動ジャンプがなくなり、ジャンプするにはボタンを押す必要があります。ブレス オブ ザ ワイルドやティアーズ オブ ザ キングダムからシリーズに入った人にもなじみやすい操作を目指した変更で、ジャンプボタンはYにも設定できます。試遊では最初のジャンプに失敗して水に落ちましたが、操作に慣れれば、遊び方の幅を広げる変更にもなりそうです。
ダンジョンは全面改修されたわけでも、マスタークエストのように大きく難しくなったわけでもありません。森の神殿では、ブロックを動かす部屋にエレベーターが追加され、たいまつ越しに矢を放ってスイッチの氷を溶かす仕掛けでは、回転する柱がなくなっています。デクの樹サマでは、奥へ進む道をふさぐ黄金のスタルチュラが1体だけになり、ダンジョンマップへ続くツタも取り除かれました。
いずれの変更も、ダンジョンの個性を損なうものには感じられませんでした。デクの樹サマは戦闘や謎解きに慣れるための導入として機能し、アイテム選択メニューの使い方も学べます。ブレス オブ ザ ワイルドやティアーズ オブ ザ キングダムのように、リンクの装備一式へ素早くアクセスできる仕組みです。
森の神殿は、絵の中に潜むポウ姉妹を追い、ねじれた部屋でフロアマスターを避けながら進む、不気味な雰囲気が魅力です。耳を澄ますと聞こえるような音楽に加え、新たに描かれたステンドグラスの天井が、その雰囲気を引き立てています。荒れ果てた建物との鮮やかな色の対比も印象的でした。
ボスのファントムガノン戦では、絵から飛び出してくる相手に矢を放ち、次に飛んでくるエネルギー弾を打ち返します。攻防のタイミングが重要な戦いが美しく再現されていました。空きビンでエネルギー弾を反射できるかは、試すのを忘れてしまいました。
城下町とハイラル平原に新たな発見
ハイラル城下町では固定カメラがなくなり、裏路地の張り紙や広場のバルコニーからの景色など、周囲を自由に見渡せます。瓶の部屋の向かいにあるのは厩舎でした。住人の配置も変わり、城下町はルピー集め以外の目的でも訪れたくなる、活気ある場所に感じられます。
ハイラル平原では、ハイリア湖やカカリコ村など主要な場所の位置は変わらない一方、その間の地形が変化しています。ロンロン牧場の周囲には小麦が育ち、ハイラル城下町の堀の近くには荒れた建物がありました。大きなピーハットのそばでなくても、小型のピーハットの幼虫が現れてリンクを襲うことがあります。
コキリの森から続く道沿いにあった6本の木もなくなり、その場所には小川が流れています。木々がリンクを見送るように感じられて好きだったため、なくなったことには少し複雑な思いもあります。
試遊中、崖のくぼみに隠された野営地も見つけました。そこに残された妖精の手紙をナビィが翻訳すると、木に体当たりするヒントが書かれていました。ほかにも手紙があるのか、またナビィの人物像を深める内容が含まれているのかは気になるところです。
慣れ親しんだ世界で、初めての冒険を
英語音声には不満が残りました。良い意味ではなく、90年代後半から2000年代初頭の、芝居がかったアニメ吹き替えを思わせます。ただし音声言語は変更できます。
試遊した範囲では、グラフィックから操作、各地の細かな変化まで、変更にはそれぞれ意図が感じられました。長年遊び込んだハイラルなのに、探索すると見知らぬ場所へ入り込んだような懐かしさと新鮮さがあります。失われた木々にはまだ心残りがありますが、続きの世界を探索し、新たな秘密を見つけるのが楽しみです。ブレス オブ ザ ワイルドやティアーズ オブ ザ キングダムからゼルダに触れた人にも、手に取る価値のある作品です。