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『Wardogs』ブルーチームの勝率は約15%、開発元も低迷を認める

2026年10月15日 | #ゲーム紹介 | IGN

『Wardogs』ブルーチームの勝率は約15%、開発元も低迷を認める

『Wardogs』では、ブルーチームの勝率が約15%にとどまっています。装備や勝つ機会は他チームと同じなのに、なぜ負け続けるのか。開発元と色彩心理の専門家への取材から、その背景を探ります。

3チームのうち、ブルーだけが大きく負け越し

『Wardogs』は、広大なマップで3チームが変化し続けるエリアの制圧を争う、無料の軍事サンドボックスゲームです。戦車が砲弾を撃ち、砲撃や迫撃砲が地形を揺らすなか、ヘリコプターからは近接チャットを通じてEiffel 65のヒット曲「Blue (Da Ba Dee)」が流れ、プレイヤーたちが走り回って撃ち合います。

チームは、ソ連風の装備をまとう赤のValkyra、ペルシャ風の装備をまとう緑のManticore、西側の民間軍事会社を思わせる青のLonestarです。見た目は異なりますが、使える装備は同じで、勝つ機会にも差はありません。それでも、コミュニティでは「ブルーチームは弱い」という評判が定着しています。

Lonestarは、失敗を集めた動画が次々と作られるほど、ゲーム内のミームになっています。敵には当たらず味方ばかり撃ってしまう様子や、出撃前にヘリコプターを離陸させようとして墜落させる姿が、動画で繰り返し取り上げられています。

開発元のBulkheadに確認したところ、ブルーチームの成績が悪いのは事実でした。「ブルーチームは弱い」というミームが広がった時期、Lonestarの勝率は約10%まで落ち込んでいました。その後、熱心なプレイヤーたちが状況を変えようと働きかけ、現在は約15%まで上がっています。それでも赤チームは約36%、緑チームは約49%の勝率を記録しています。

発端はアルファ版のチーム人気とマップ差

UIディレクターのハワード・フィルポット氏によると、きっかけはアルファ版の頃にさかのぼります。アルファ版以前は、限られた設定やアメリカの民間軍事会社風の見た目が好まれ、青チームが最も人気でした。そのため、アルファ版では新しいプレイヤーが青を選ぶ傾向があったといいます。

さらに、初期のアルファ版ではマップ上の有利不利も実際にありました。対戦に熱心なプレイヤーが赤や緑へ移り、その頃に生まれた印象が広まり、正式リリース後も残ったとフィルポット氏は説明しています。

チームの出撃地点も勝率に影響しているのではないか、という見方があります。青はマップの中央に位置する一方、赤と緑は左右に離れています。そのため青は両側から攻められるように感じ、赤と緑は片側だけを警戒すればよいように見える、というわけです。開発チームはシーズン2でBakurianiマップの出撃地点を変更し、あわせてLonestarの評判を変えるための「社会実験」を始める予定です。

色のせいではなく、評判が人を遠ざける

色彩行動デザインと色彩心理学の専門家、カレン・ハラー氏にも話を聞きました。チーム選択画面を見たハラー氏は、青が最初に表示されているなら、普通はまず青を選ぶのではないかと不思議がります。しかし実際には、プレイヤーは青を飛ばして赤や緑へ進んでいるようです。

筆者も、友人と遊ぶときに同じ状況を経験します。友人が赤や緑を選ぶと、青に残って仲間を募るしかありません。青は選択画面ですぐ目に入るのに、プレイヤーは次々と別のチームへ移っていきます。ブルーチームを恐れる気持ちがミームとなり、プレイヤーの間に広がっているのです。

ハラー氏は、Lonestarの色を濃い青やオレンジなどに変えた場合、チームの印象も変わるのか調べてみる価値があると話します。勝率の悪さは青という色が原因なのではなく、評判が評判を強める「自己成就的な予言」のような状態なのではないか、という見方です。

筆者の見立てでは、問題は青という色ではなく、そこに集まるプレイヤーです。ミームに影響されていない腕の立つプレイヤーまで、初心者や不慣れなプレイヤーが多い青を避けるようになっています。ヘリコプターを離陸前に墜落させたり、すでに蘇生した味方を除細動器でもう一度蘇生しようとしたりする仲間がいるからです。「もう蘇生されてたよ、ケビン。何やってるんだ」――そんな状況が、青の評判をさらに悪くしています。

これは特定のチームが本質的に弱いという話ではなく、Redditの評価に引っ張られる集団心理の問題です。『色の小さな本』の著者でもあるハラー氏によれば、チームの色そのものが勝敗を決めるわけではありません。色のイメージに当てはめるなら、赤は貨物列車のように速く進み、次々と物事を片付ける色。緑は調停役の色ですが、ゲーム内の姿とはかけ離れています。

青には、何か通じるものがあると筆者は考えています。ハラー氏は「青は頭を使ってプレイする色です。知的で、賢い印象があります」と話します。青のプレイヤーは、ゾーンを追いかける人たちを横目に、3次元チェスをしているのかもしれません。目標を達成して金の延べ棒をいくつ獲得できるか、シーズン中ずっとヘスコ防壁を設置している青のプレイヤーと比べてみてください。