作曲家オースティン・ウィンタリー氏、開発中止の『Mass Effect 5』向けに制作した約22分の楽曲をYouTubeで公開
グラミー賞を受賞した作曲家のオースティン・ウィンタリー氏が、BioWareの『Mass Effect 5』向けに提案していたサウンドトラックをYouTubeチャンネルで公開しました。先週、Electronic Arts(EA)が『Mass Effect 5』の開発中止とBioWareの閉鎖を明らかにしたことを受けた動きです。
昨年のプレゼン用に制作した約22分の楽曲
ウィンタリー氏は『Journey』や『Sword of the Seas』の音楽を手がけた作曲家です。今回公開した楽曲は約22分で、昨年BioWareに提案するために制作したものだと説明しています。同氏は『Mass Effect』を「史上最高の夢のプロジェクト」と呼んでいます。
ウィンタリー氏は「『Mass Effect 5』に関わることは、キャリアで最大の夢のプロジェクトであり、追い求め続けた存在でした。私が最も好きなシリーズで、ここ数年はBioWareやEAと、参加に向けた真剣な話し合いを続けていました」と述べています。
初代のスコアを出発点にした提案
提案の内容について同氏は、初代『Mass Effect』でジャック・ウォール氏とサム・ヒューリック氏が手がけたスコアを出発点にする方針だったと説明しています。そのうえで、物理的なアナログシンセをより深く使い、オーケストラとさらに緊密に組み合わせる構想でした。「何よりもまずラブレター」であることを重視したといい、『Aliens: Fireteam Elite』のときのアプローチと似ているとも話しています。
制作は、BioWareやEAとの対話が続くなかで昨年(2025年)に決めたものです。シンセ、ボーカル、大編成のオーケストラを使い、ロサンゼルスで録音と制作を行いました。ウィンタリー氏は、BioWareが計画していた物語の詳細はまだ知らされておらず、純粋な音楽的探求だったとしています。
開発中止とBioWare閉鎖への思い
ウィンタリー氏は、ほかの人々と同時にEAの決定を知ったと述べています。プロジェクトの中止だけでなくBioWare自体が閉鎖されることについて、「深く感じる喪失」と表現しました。親しい友人たちが職を失い、愛するシリーズが永遠に消えてしまうように見えることがつらいとも語っています。
最後に、BioWareとEAの音楽部門の関係者に向けて、「それでも、あなた方の砂場で夢を見る機会をくれたことに感謝します。それだけでも光栄でした」と謝意を示しました。
ファンの署名活動も広がる
EAがBioWareを閉鎖し、『Mass Effect』シリーズを中止する計画だと伝えられたことを受け、シリーズの存続を求めるファンの署名は23万筆を超えています。