『Phantom Blade Zero』は武器を自由に使い分けられる強化システムで、『エルデンリング』の不満を解消しているという評価
2026年10月30日 | #レビュー | GamesRadar+
GamesRadar+のライターは『Phantom Blade Zero』を、今年遊んだアクションRPGの中で最高の1本と評価しています。決め手は、武侠の主人公Soulが使える想像力豊かで多彩な武器です。しかもその武器は、本物の武術の振り付けに基づいて丁寧にアニメーション化されています。
本作はソウルライクではありません。死亡しても何も失わず、敵は復活せず、スタミナには余裕があります。RPGのステータスもなく、ボスのフェーズ1を突破すればやり直しはフェーズ2からです。それでも筆者は、多くのソウルライクに抱いてきた大きな不満のうち2つを、本作が解決していると述べています。そのひとつは、新しいキャラクターで『エルデンリング』を始めるたびに今も気になるものだそうです。
個性の違いがはっきり分かる武器の数々
筆者がまず挙げるのは、強敵との戦いをやっとの思いで切り抜け、期待して鍛冶屋へ走ったのに、手に入れたボス武器が40時間前に拾った長剣とほぼ同じ動きだったという落胆です。恐れられるはずの武器が、実際にはステータスが少し高いだけの普通の剣だったということが、ソウルライクでは起こりがちだといいます。特殊な溜め攻撃があっても、遅すぎて多くの敵には14日前に予告しなければ当てられないほどだと、筆者は皮肉まじりに語っています。
『Phantom Blade Zero』では、常に振るうメイン武器も、特別な場面で使うサブ武器も、それぞれ操作感がはっきり違います。主要なボスのほとんどが武器を落とし、そのボスの数も非常に多いとのことです。剣も数多く登場し、氷山同士がぶつかるような鋼の衝突音とともに振るう手応えは心地よいといいます。
ほかにも、自動で攻撃する二振りの短剣、空気そのものを砕く籠手、体力と引き換えに威力を高める大剣、『God of War』のクレイトスがうらやむような鎖付きの斧があります。弦をはじくと鋭いエネルギーの弧が敵を切り裂く楽器まで登場します。剣が伸び、霊が周囲を取り巻き、棍棒がフードプロセッサーのように回転し、炎が呼びかけに応えて噴き上がるといった変化もあるそうです。
すべての武器を、いつでも使える強化システム
筆者が最も評価しているのは、これらの武器をいつでも自由に使える点です。『エルデンリング』にも個性的な武器は多数ありますが、強化の手間が大きく、素材を購入できるようになるゲーム終盤まで、限られた武器で戦い続けることになりがちだと筆者は述べます。さらに、1周でその最大まで強化できる武器は数本にとどまります。そのため、新しい剣のほうが好みかどうかではなく、使い慣れた武器と同じ水準まで強化できるかが問題になってしまうそうです。筆者はこれを、ビュッフェに来たのに拳大の皿しか渡されないようなものだと例えています。
本作の強化では、素材を武器に注ぎ込んで攻撃力を高め、追加の効果や攻撃を解放します。片手武器、両手武器、二刀流の武器にはそれぞれ専用の素材があり、サブ武器もタイプごとに別の素材を使います。そのため、たとえば片手剣と二刀流武器を組み合わせれば両方を最大まで強化できます。一方、片手剣を2本使おうとすると素材を取り合うことになります。
武器を替えたいときは、今の武器を強化前の状態に戻すだけで、注ぎ込んだ石と経験値がすべて返ってきます。レベル10までは費用がかからず、それ以降も必要なのは筆者が数十枚見つけたというクーポンだけです。筆者はこれを、シンプルで洗練された仕組みだと評しています。強化素材を見つけても特定の1本が強くなるわけではなく、持っているすべての武器の実質的なレベルが上がります。
筆者は、この変更が進行の流れを大きく改善していると強調しています。新しいボス武器を手に入れれば、ステータスや強化石に邪魔されずすぐに使えるため、そのたびに期待が高まるといいます。武器を頻繁に替えるのは飽きたからではなく、すべてを試したいからだそうです。