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『The Wolf Among Us Remastered』、物語は変えずビジュアルを刷新 Telltaleのマット・サイア氏が語る開発の舞台裏

2026年10月31日 | #ゲーム紹介 | DualShockers

『The Wolf Among Us Remastered』、物語は変えずビジュアルを刷新 Telltaleのマット・サイア氏が語る開発の舞台裏

Telltaleは『The Wolf Among Us Remastered』を発売しました。ビッグビー・ウルフらが活躍する原作の発売から13年、続編『The Wolf Among Us 2』の登場が近づく中でのリマスターです。本作にはビジュアルの大幅な刷新に加え、白黒で楽しめるNoir Modeや、原作でカットされた遊べる5つのシーンが収録されています。DualShockersは、TelltaleのVP of Creative Developmentであるマット・サイア氏にインタビューを行いました。リマスターに至った経緯や、原作らしさを保つための判断について語られています。なお、このインタビューはスポンサーであるTelltaleとの協力のもとで実施されたものです。

13年目の節目に、原作への敬意を込めて

リマスターの話は、ここ数年のあいだに何度も社内で持ち上がっていたといいます。サイア氏は、スタッフ全員が原作のファンであり、13年が経った今が敬意あるアップグレードを施すのにふさわしい時期だと感じたと説明しています。続編が控えていることも、原作を振り返るうえで好都合だったそうです。

変えたもの、変えなかったもの

メインストーリーの改変は「やりすぎ」にあたるとして行われませんでした。イースターエッグはいくつか加えたものの、物語そのものやカット割り、演出上の選択は原作のままです。

原作のアートスタイルは素晴らしいため、それを保ちながらビジュアルを大きく引き上げることを目指しました。開発中には、しっくりこないという理由で控えめにしたり、取りやめたりしたデザインもあったとのことです。ゲームを良くすることと、ゲームの特別さを変えてしまうことのバランスは繊細で、サイア氏は「全員がファンであること」が判断の基準だったと語っています。

カットされたシーンを遊べる形で収録

収録された削除シーンについて、サイア氏は原作でカットされた正確な理由は分からないとしています。その一例として挙げたのがAnderson Streetの掃除のシーンです。このシーンはテンポを大きく変えてしまい、原作にあったフェイスとの親密な場面の印象を弱めてしまうと述べています。

一方で、遊んでみると楽しいシーンでもあるとのことです。こうした場面を掘り起こした理由として、それぞれに独自の面白さがあること、そして最終版に入らなかった内容を見て、なぜカットされたのかを自分で考える楽しみがあることを挙げています。

開発中に手応えを感じた瞬間

開発の中で大きな手応えを得たのは、Woodlandsの内部だったそうです。比較的小さなエリアで挑戦してみようと廊下の表現を試したところ、よい仕上がりになりました。その後、ビッグビー、スノー、クレーン、バフキンが揃うBusiness Officeが完成したとき、方向性が正しいという確信が強まったといいます。すべてが細部まで描き込まれながら、愛されたゲームの魂は失われていなかったと振り返っています。

長年気になっていた「ウェアウルフ」を作り直す

原作の発売時にプレイした際、サイア氏が物足りなく感じていたのがウェアウルフでした。路地裏での正体の明かされる場面を楽しみにしていたものの、期待したほどの迫力がなく、ビッグビーの他の姿と比べても、人間の姿のほうが脅威に見えたそうです。リマスターではこのキャラクターにとくに力を入れ、登場シーンにふさわしい衝撃を持たせることを目指したと述べています。

リマスターは新作より難しい

サイア氏は、リマスターには多様な期待があるため非常に難しいと語っています。「どこまでやればやりすぎで、どこまでなら足りないのか」という問いは、最初の数シーンやキャラクターで方向性が決まった後も消えません。新しいキャラクターやシーンごとに改善の余地が生まれるものの、その変更がゲームのためになるのか、人々が愛した部分を損なうのかを常に考える必要があるとのことです。

続編への影響はなく、むしろ好影響

リマスターが『The Wolf Among Us 2』の開発に影響したり、発売を遅らせたりしたのではないかという点について、サイア氏は、続編には良い影響しかなかったと答えています。それぞれのゲームには独立したチームと予算があり、一方が他方のために資源を犠牲にすることはなかったそうです。

また、The Wolf Among Usの世界に深く取り組む強力なチームが2つあることは大きな利点でした。キャラクターやロケーションのアップグレードの一部は続編チームにも共有され、両プロジェクトがその成果を活用できたといいます。

「現存する最高のバージョン」

最後にサイア氏は、ファンが本作を買うべき理由を問われ、「現存するThe Wolf Among Usの最高のバージョン」だと答えました。大幅なビジュアル強化、遊べる削除シーン、Noir Modeに加えて、開発の裏側を語るインタビューやアートギャラリーも収録されており、長年のファンにも初めて遊ぶ人にも楽しめる内容だとしています。関係者全員が心を込めて作ったプロジェクトで、原作のファンならすぐにそれを感じられるはずだと語りました。

対応機種と価格

『The Wolf Among Us Remastered』は発売中で、対応機種はPS5、Xbox One、PCです。PCはSteamとEpic Games Storeで購入できます。Xbox OneはXbox Series X|Sでも後方互換でプレイできます。価格は24.99ドルです。11月12日までは20%の発売記念割引があり、PS5ではPS Plus会員が対象です。原作のデジタル版を所有している人には、最大50%の割引が用意されています。