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『The Wolf Among Us Remastered』レビュー、原作の雰囲気を保ったまま映像と追加要素を強化した決定版

2026年11月01日 | #レビュー | DualShockers

『The Wolf Among Us Remastered』レビュー、原作の雰囲気を保ったまま映像と追加要素を強化した決定版

『The Wolf Among Us Remastered』は、原作の魅力を損なわずに映像を磨き、開発の裏側が分かる追加コンテンツも加えたリマスターです。レビュー筆者は本作を「最高クラスのビデオゲームのリマスターの1つ」と評価しており、原作を遊ぶならこのリマスター版が決定版になるとしています。なお、スコアは原文に記載されていません。

筆者は本作で初めて『The Wolf Among Us』を遊びました。ただし、リマスターでの変更点を比べるため、Xbox 360版も購入して両方をプレイしたとのことです。

雰囲気を守ったまま進化したビジュアル

筆者がまず評価しているのは、キャラクターや物体、舞台の描き込みを増やしながら、原作の空気感を崩していない点です。筆者は、『The Walking Dead: The Telltale Definitive Series』がシーズン4の見た目を最初の2シーズンへ持ち込もうとして苦戦していたと感じており、それと比べても本作の調整は絶妙だと述べています。

Telltaleは独自エンジンのTelltale Toolを最新版に更新しました。さらに、すべてのキャラクターモデルを作り直し、多くの2Dオブジェクトを3D化し、いくつかのアニメーションも調整しています。変化は控えめですが、謎めいたノワールの雰囲気はそのままで、Bigbyが歩くFabletownへの没入感が高まったと筆者は評価しています。

また、白、黒、グレーで表現するNoirモードが追加されました。いつでもオンとオフを切り替えられ、古典的な探偵映画のような雰囲気でBigbyの捜査を楽しめます。

開発の裏側を知れる追加コンテンツ

追加要素として、開発者やキャストが制作の経緯を語る60分以上の舞台裏映像も収録されています。DCコミックスのVertigoレーベルの『Fables』を原作に本作を作った過程と、2020年代向けに更新した内容が語られます。

加えて、元のゲームでカットされた5つのシーンも遊べます。書籍やネット上のインタビューなどを探さなくても、開発の様子を詳しく知れる作品は珍しいと筆者は見ています。

ニューヨークの「大悪狼」の物語

ストーリーは、Bill Willinghamが手がけたコミック『Fables』が原作です。『The Walking Dead』と同じくコミックが元ですが、本作は『Fables』の前日譚にあたります。舞台は1986年のニューヨークにあるFabletownです。おとぎ話に登場する不死に近い人々や生き物が、産業化の進む陰鬱な世界で暮らしています。

主人公のBigby Wolfは、『三匹の子豚』や『赤ずきん』などの教訓話に登場した「大悪狼」です。現在はFabletownの保安官として秩序を守っていますが、住民の多くからは恐れられ、あるいは軽んじられています。Woodsmanと謎の女性のいさかいを止めたことをきっかけに、Bigbyは殺人事件の捜査に巻き込まれます。事件はFabletown全体を危険にさらしかねず、魔法の住人のほぼ全員が容疑者になります。

筆者は、ネタバレを避けたうえで、本作がTelltaleの最高傑作の1つであり、『The Walking Dead』と並ぶ作品だとしています。キャラクター描写、世界観の作り込み、プレイヤーの選択が与える影響は、ゲーム全体で見てもトップクラスだという評価です。

ほとんどの選択は、Bigbyと住人たちとの関係や一部キャラクターの運命、後のエピソードでの重要な出来事に影響します。『The Wolf Among Us 2』で描かれる出来事にも関わるため、リプレイ性も十分にあります。

購入をすすめる人

発売から13年以上が経っても、物語、キャラクター、世界観は非常によく通用すると筆者は述べています。事件の全体像を推理しながら進めるうちに緊張感が途切れず、何時間も物語に引き込まれたといいます。続編『The Wolf Among Us 2』への期待の高さにも納得できたとのことです。

原作の良さを保ちつつ、制作の背景を伝える追加コンテンツと映像の強化を加えた点が、筆者の高評価の理由です。ミステリーが好きな人や、あらゆる種類のおとぎ話に魅力を感じる人は、続編に備える意味でも早めに遊ぶべきだとしています。

『The Wolf Among Us Remastered』は2026年10月29日に発売されました。開発・販売はTelltale Gamesです。CERO表記ではなく北米のESRBでは、M(17歳以上)に区分されています。