元カプコンのプロデューサー、『バイオハザード7』の欠点は開発中から明らかだったが無視されていたと明かす
2026年10月19日 | #その他 | GamesRadar+
元カプコンのプロデューサーであるミゲル・コルティ氏が、Blueskyのスレッドで『バイオハザード7』の開発当時を振り返りました。同氏は、本作の欠点は開発中からはっきり見えていたものの、顧みられなかったと述べています。発売から約10年を経ても批評的な議論が続いていることを受けた発言です。
欠点は「はっきり存在し、無視された」
コルティ氏は「発売から10年ほどたった今も、本作が批評的な議論を呼んでいるのは喜ばしい」と述べました。リメイク作品や後続作と比べると本作の欠点が目立つと指摘されることについては、「欠点の多くは当時から明確に存在し、きっぱりと無視されていた」と説明しています。
発端は『バイオハザード6』への評価
長いスレッドの冒頭でコルティ氏は、『バイオハザード7』の多くの要素をたどると、『バイオハザード6』に対する批評家やファンの反応に行き着くと述べています。
同氏によると、カプコンの上層部は『バイオハザード6』に十分満足していました。一方で開発者たちは、他のゲームが得ていたような高い評価を求めていたといいます。そうした他のゲームの多くは、バイオハザードシリーズの影響を受けていたことも背景にあるようです。なかでも『The Last of Us』を挙げ、数回の改案を通じて、Naughty Dogのこの作品から着想を得ていたと説明しました。
『バイオハザード6』の筋書きは複雑になりすぎていましたが、コルティ氏によれば、その続編の当初案はさらに込み入った内容でした。「あまりにも方向性が定まらず、どのバージョンだったか分からなくなった」と振り返っています。
組織再編で一から作り直しに
コルティ氏は、カプコン社内の大規模な組織再編があったからこそ、発売された形の『バイオハザード7』になったと述べています。「『バイオハザード7』を一から作り直せという指示が下りた」とのことで、新しい開発チームとディレクターが就きました。
このディレクターについて、コルティ氏は「開発に非常に積極的に関わっていた」と評しています。チームに対し、本作を一人称視点にするという「衝撃的なアイデア」を持ち込んだのも、このディレクターだったそうです。同氏は「バイオハザードの突飛なアイデアの多くは、開発チームの誰かがふと思いついたものだ」とも付け加えました。
発売当初は期待を下回る
『バイオハザード7』は、多くのファンにとってシリーズを復活させた作品となりました。ただ、発売当初の売れ行きは、酷評された『バイオハザード5』『バイオハザード6』と比べても振るわなかったとされています。
コルティ氏は「シリーズのファンは本作に戸惑い、ファンでない人はホラー自体を避けたか、どう受け止めてよいか分からなかった。カプコンは失望していた」と述べました。そのうえで、『バイオハザード4』並みの評価を本作にもたらしたのは、『バイオハザード ヴィレッジ』と、そこから生まれた数々のミームだったとしています。
長い開発が生んだものとAIへの見解
コルティ氏は、こうした長い開発の経緯が、生成AIのゲームへの利用に反対する理由の1つだとも語りました。「アートディレクターとエグゼクティブプロデューサーが思い描いたものをすべて最初から実現できていたら、ひどいゲームになっていただろう」と述べ、試行錯誤のやり取りがあったからこそ、最終的な作品になったとの考えを示しています。