『Stranger Than Heaven』は過去の龍が如くシリーズより真面目な作風、ディレクターが説明
2026年10月22日 | #ゲーム紹介 | Polygon
龍が如くスタジオ(RGG Studio)の最新作『Stranger Than Heaven』は、主人公・大東誠(Makoto Daito)の人生を、5つの日本の都市、5つの年代にわたって描くアクションアドベンチャーです。Polygonの筆者は半日ほどのプレビューでプレイし、作り込まれた都市の景観と、移り変わる社会の描写に感銘を受けたといいます。一方で、シリーズ作品が持つ独特のユーモアが本作にも盛り込まれるのかが気になったとのことです。ディレクターの阿部ミキノブ氏は、本作ではこれまでと異なるアプローチを取っていると語りました。
シリーズ恒例の「落差」は本作でどうなるのか
筆者によると、龍が如くシリーズは急激なトーンの切り替えが持ち味です。桐生が義兄弟の名を叫びながら、腕の中で息を引き取る相手を看取る場面があるかと思えば、次にはニワトリのナゲットを不動産事業に勧誘したり、公衆トイレで腹痛の男性にティッシュを届けたりします。
今回のプレビューにはサブストーリーやサイドクエストが含まれていませんでした。そこで筆者は、そうした要素にもシリーズらしいおふざけが入るのかを開発チームに尋ねました。
時代そのものが「驚き」になる
阿部氏は、現代が舞台だった過去作では、日常の中にさまざまな出来事が起こり得るため、サブストーリーやミニゲームなどのサイドコンテンツで、コメディから真剣なドラマまで幅広く扱えたと説明しています。現実をユーモラスで楽しい形で描けたということです。
しかし、本作で描く時代を調べると、数十年前、あるいは1世紀ほど前の世界はすでに際立って珍しく感じられたそうです。当時の価値観や常識の違いは、それ自体が驚きであり魅力的だといいます。そのため、笑いのためだけに状況を作るのではなく、その時代の社会規範や価値観にプレイヤーが触れること自体が、非常に驚きのある体験になると考えたとのことです。
阿部氏は「コメディを積極的に追求するのではなく、時代の生々しさや切迫感を描く真面目な作品として取り組みました」と述べています。ただし、思わず笑顔になる場面がないわけではないとも付け加えました。
筆者の感想
筆者は、風変わりなサブストーリーが少なくなりそうなことを少し残念に感じているそうです。それでも数時間プレイした結果、この方針には納得がいくと述べています。誠の世界は、桐生や一番といったシリーズ主人公たちの世界よりもずっと厳しく、現実に近いためです。乱闘は数多くあるものの、娯楽色の強いアクション映画というより、歴史ドラマに近い印象だといいます。
おむつ好きの男性や、色めき立った老婦人が誠を追い回すような展開は期待できないとしつつも、筆者は本作の発売を楽しみにしています。『Stranger Than Heaven』は、PS5、Windows PC、Xbox Series X向けに2027年1月15日に発売予定です。