植松伸夫氏、『ファイナルファンタジーVII』の大半の曲は「退屈」だが意図的と説明
2026年10月07日 | #その他 | GamesRadar+
『ファイナルファンタジーVII』の作曲を手がけた植松伸夫氏は、代表曲を除く多くの楽曲について、過去作と比べて「退屈」だと振り返りました。映像表現が進化したため、物語への集中を妨げないよう、意図して音楽の主張を抑えたと説明しています。
映像を引き立てるため、音楽を控えめに
James Mielke氏の著書『Nobuo Uematsu: On The Record』での発言として、FF7 Musicが紹介した内容によると、植松氏は「片翼の天使」のような人気曲を除けば、『ファイナルファンタジーVII』の楽曲の多くは以前の作品に比べて退屈だと語りました。
その理由として、映像が進化したことで、旋律が印象に残りすぎるとゲームプレイの妨げになりかねないと説明しています。ファミコンやスーパーファミコンの作品では音楽が物語を進める役割を担っていましたが、『ファイナルファンタジーVII』では映像が物語を伝えられるため、音楽は一歩引くのがよいと考えたそうです。この気づきは『ファイナルファンタジーVIII』にも引き継がれたといいます。
控えめな音作りを長所と見る声も
記事の筆者は、この方針を弱点ではなく長所と捉えています。たとえば「魔晄炉」の曲は、不穏な雰囲気で神羅の技術が星の命を吸い上げる様子を際立たせつつ、旋律の反復によって場面に溶け込んでいると評しました。注意を引きつけすぎず、聴き込めば楽しめるバランスだという見方です。
筆者によると、サウンドチームがプレイステーションの性能への理解を深めるなかで、植松氏の音楽は『ファイナルファンタジーVII』から『ファイナルファンタジーIX』にかけて変化しました。『ファイナルファンタジーVIII』と『ファイナルファンタジーIX』の楽曲はよりオーケストラ風で変化に富む一方、筆者は『ファイナルファンタジーVII』のシンセサイザーを中心とした音色にも魅力を感じると述べています。