← 最新記事一覧

CD Projekt Red、『The Witcher』はBioWareの支援なしには実現しなかったと発売19周年で言及

2026年10月27日 | #その他 | GamesRadar+

CD Projekt Red、『The Witcher』はBioWareの支援なしには実現しなかったと発売19周年で言及

CD Projekt Redは、初代『The Witcher』の発売19周年にあわせてBluesky上で投稿し、同作がBioWareの直接的な支援なしには実現しなかったと振り返りました。BioWareが姿を消した今、両社の関係があらためて注目されています。

公式投稿で語られたBioWareへの感謝

CD Projekt Redは投稿の中で、19年前に人気書籍シリーズをゲーム化するという野心的な夢が『The Witcher』の発売で形になったと述べています。そのうえで、この歩みは「BioWareの友人たちなしには成し得なかった」としました。

具体的な支援としては、Aurora Engineの提供、知識の共有、E3での自社ブースの一角の提供を挙げています。こうした支援が、ゲラルトにとって最初のインタラクティブな冒険を形にする助けになったとのことです。

Baldur's Gateから始まった両社の縁

『The Witcher』の開発元がBioWareへの支援に触れるのは、これが初めてではありません。CD ProjektはもともとポーランドでPCゲームを販売する会社として始まりましたが、当時の同国では違法コピーが市場を完全に支配していました。共同創業者のMarcin Iwiński氏は、当時の状況を「ソフトウェアは無料で、お金を払うのはハードウェアだった」と振り返っています。

そこでCD Projektは、世界のゲームをポーランド語にローカライズし、違法コピーでは太刀打ちできない品質で提供することで成功をつかみました。初期の大きな成果のひとつが、BioWareの名を広めた1998年の名作『Baldur's Gate』の販売契約です。ただし、最初の発注数3,000本のリスクをすべて負う契約で、Iwiński氏は共同創業者のMichal Kiciński氏とともに、この3,000本で倒産するのではないかと恐れていたと語っています。売れ行きが悪ければ、3,000本どころか1,000本も売れないかもしれないという不安があったそうです。

しかしCD Projektは、プロによるポーランド語の音声収録、豪華なコレクターズボックス、現地の出版社が扱うDungeons & Dragonsとの連携など、手厚い展開を行いました。その結果、発売前に1万8,000本の注文が入り、最初の1年で5万本を売り上げるヒットとなりました。

Aurora EngineのライセンスからE3出展まで

出版事業を軌道に乗せたCD Projektは、独自のオリジナルゲーム開発に乗り出します。ポーランドの読者に広く愛されるファンタジー小説シリーズのライセンスを取得し、『The Witcher』の制作に着手しました。

パブリッシャー探しに奔走するなか、同社は開発を担う子会社としてCD Projekt Redを設立しています。現在では会社全体がCD Projekt Redの名で知られています。同スタジオは、『Neverwinter Nights』に使われたAurora EngineをライセンスするためBioWareに接触しました。

その1年後、CD Projekt Redはカナダ・エドモントンのBioWare首脳陣を訪ね、Aurora Engineで動く『The Witcher』を披露しました。半ば壊れかけていたデモは、このときは「奇跡的に」動作し、好印象を残したといいます。Iwiński氏は「RPGの神々に話をすれば、デモの出来を裁定してもらえる。そのストレスは想像できるでしょう」と話しています。

BioWareはこの初期版を気に入り、CD Projekt RedをE3の共同ブースに招きました。ポーランド国外ではほとんど知られていなかった小さなスタジオが、BioWareの次なる大ヒット作と目されていた『Jade Empire』の華やかな展示と同じ場所に並んだことになります。

両社のその後

原文筆者によれば、結果的に『The Witcher』は『Jade Empire』よりはるかに長く影響を残す作品になりました。その後、BioWareは『Mass Effect』、CD Projekt Redは『The Witcher 3』で、それぞれ幅広い層に受け入れられる成功を収めています。

筆者は、両社の歴史は直接つながっていると指摘しています。さらに、CD Projekt RedがBioWareのSteamへの挑戦を手助けしていた可能性もあったとして、別の展開があり得たことに思いを寄せています。