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『ウィッチャー3 ワイルドハント』には、おとぎ話を暗く捻った2つのクエストがあり、RPGファン必見と紹介

2026年10月31日 | #ゲーム紹介 | Polygon

『ウィッチャー3 ワイルドハント』には、おとぎ話を暗く捻った2つのクエストがあり、RPGファン必見と紹介

ゲーム、小説、ドラマと展開されてきた「ウィッチャー」シリーズは、300年ほど前から語り継がれるおとぎ話に大きな影響を受けています。『ウィッチャー3 ワイルドハント』にも、その流れを強く感じさせるクエストが2つあります。Polygonは、どちらもRPGファンなら遊んでおきたい内容だと紹介しています。

シリーズに息づくおとぎ話の影響

シリーズ最初の小説『最後の願い』は、ウィッチャーの世界を舞台にした短編集です。収録作には、おとぎ話を下敷きにしたものが複数あります。「一粒の真実」は美女と野獣をひねった物語で、「値段の問題」はシンデレラによく似ています。舞踏会での祝宴や、真夜中を過ぎないと兜を外せない騎士が登場するためです。表題作「最後の願い」は、3つの願いをかなえる魔人が登場する点で、アラジンと魔法のランプを思わせます。

こうした流れは『ウィッチャー3』にも続いています。本作は史上最高クラスのRPGと評され、サイドクエストの質の高さでも知られています。その中に、おとぎ話の型をはっきり持ちながら、題材はずっと暗いクエストが2つあります。

本編の「森の貴婦人」とクルックバックの魔女たち

1つ目は、より印象に残るという本編の「森の貴婦人」です。登場するのは、クルックバック・ボッグの沼に住む3人の魔女、ウィーヴェス、ブリューエス、ウィスペスです。見た目は非常にグロテスクで、3人は姉妹です。彼女たちは、近くの古い樫の木の下に霊が宿る「森の貴婦人」の娘ですが、その母を手にかけた存在でもあります。

ゲラルトはシリを探す中で、魔女たちと出会います。その前に、「グラン」とだけ呼ばれる女性が世話をしている孤児たちに会います。グランは魔女の僕として働かされる呪いを受けており、本当の名はアンナ・ストレンジャーです。ヴェレン地方の反対側にある集落の長、通称「血まみれ男爵」ことフィリップ・ストレンジャーの行方不明の妻でした。

魔女たちは後のクエストにも再び登場します。山頂近くの村の住民に崇められており、魔女に会うため直接選ばれた人は、最終的に食べられてしまいます。シリは圧倒的に不利な戦いの中で2人を倒しますが、ウィーヴェスには逃げられます。

元ネタはヘンゼルとグレーテルやバーバ・ヤガー

魔女たちの大きな着想源の1つは、ヘンゼルとグレーテルです。人を食らう点や、孤児を森へおびき寄せる点が共通しています。また、子どもを食べて森の小屋に住む醜い老婆というスラヴの民話、バーバ・ヤガーも連想させます。おとぎ話ではありませんが、シェイクスピアのマクベスに登場する3人の魔女もモチーフです。ゲーム内のモンスター図鑑には、その戯曲から改変した引用も載っています。

拡張「Blood & Wine」のおとぎ話の国

もう1つは、さらにおとぎ話色が強いと言える拡張コンテンツ『Blood & Wine』のクエストです。幻術師アルトリウス・ヴィーゴが作り出した「千の寓話の国(Fablesphere)」という幻想世界に、ゲラルトが入り込みます。目的は、暴走したおとぎ話風のモンスターを倒すことです。

こちらは元ネタを隠そうとしません。ゲラルトは黄色いレンガの道をたどり、トゥサン公爵夫人の姉シアナを助けに向かいます。道中では、オズの魔法使いの悪い魔女に出会います。ジャックと豆の木にならって3粒の魔法の豆を植え、3びきのくまの家を訪れます。赤ずきんの大きな悪いオオカミを倒し、3匹のこぶたに由来する3頭の邪悪なイノシシも退治します。

サイドクエスト「Duck, Duck, Goosed!」は、英仏の複数のおとぎ話に登場するマザー・グースがモチーフです。千の寓話の国にあるおとぎ話由来の要素は、ここで挙げたものだけではありません。

今こそ遊ぶ好機

『ウィッチャー3』と、2つ(まもなく3つ)ある傑作拡張を遊ぶべき理由は数多くあり、古典的なおとぎ話を暗く歪めて描いている点はその1つにすぎません。未プレイの人には、最近のリマスターが出た今が好機だと筆者は述べています。すでに遊んだ人にも、見逃していたおとぎ話の要素を探しながらの再プレイを勧めています。