『Halo』のリブート案では、賛成と反対の理由が5つずつ挙げられています
2026年10月08日 | #その他 | DualShockers
Microsoft GamingのCOO、Matt Booty氏は約2週間前、Halo Studiosのスタッフの大半を対象とする人員削減と、『Halo』シリーズの運営をActivisionに移す方針を発表しました。Activisionは次回作の開発に特化した新チームを設けるとしています。その後、次回作でシリーズをリブートするとの噂やリーク情報とされるものが相次ぎましたが、具体的な内容は明らかになっていません。ファンの意見が分かれるなか、リブートを支持する理由と、既存の物語を完結させるべきだとする理由がそれぞれ5つ紹介されています。
リブートを支持する理由
新しいファンが入りやすくなる
『Halo』とXboxは11月に25周年を迎えます。長く続くシリーズが既存のファンを維持し、新たなファンを獲得するのは簡単ではありません。記事は、若いプレイヤーの多くが『Halo』を遊んだ経験やシリーズへの懐かしさを持たず、マスターチーフを『フォートナイト』のキャラクターとして知っている人もいると指摘しています。343 Industriesによる新作の開発に長い時間がかかったことも、その一因として挙げています。
記事は、Halo: Campaign Evolvedの売上が振るわず、シリーズ6作目のHalo Infiniteもプレイヤー数が少ないと述べています。ただし、Campaign Evolvedの売上については、Microsoftの宣伝が少なかったことも影響した可能性があるとしています。物語を一から始めるリブートなら、新規プレイヤーが入りやすくなり、過去作に興味を持つきっかけにもなる、というのが賛成側の見方です。
古いゲームプレイを刷新できる
記事によると、2007年のHalo 3以降、シリーズはゆったりした戦闘の持ち味を保ちながら、ゲームプレイを進化させることに苦戦してきました。Halo: Reachでのダッシュやアーマー能力の導入、Halo 5: Guardiansの競技性を重視した速い展開には、長年のファンから賛否が出ました。二丁持ちや操作可能なエリートがなくなったことを惜しむ声もあります。
ファンの批判や開発期間の制約が戦闘の進化を妨げてきたというのも、記事の見立てです。とりわけCampaign Evolvedは、16年前のHalo: Reachのゲームプレイを主に引き継いでおり、現代のFPSと比べて古く感じられると評しています。リブートは過去作の仕組みに縛られず、新たな基準を作る機会になるとしています。
物議を醸した物語を整理できる
記事は、343 Industriesの作品に登場する物語や方向性を嫌うファンが多いと指摘しています。例として挙げられるのがHalo 5: Guardiansです。同作では、Halo 4で感情的な最期を迎えたコルタナが生き延び、プロメシアンと反乱を起こした人類のAIを率いて銀河を支配しようとします。この展開は大きな反発を招き、コルタナの脅威はGuardiansとHalo Infiniteの間で、ほぼ画面外の出来事として取り除かれました。その後はバニッシュドが主な敵となりましたが、記事はシリーズが今もGuardiansの物語上の判断の影響から立ち直っていないと述べています。
Halo 3: ODSTのルーキーを死亡させたこと、ダイダクトを退場させたこと、343ギルティスパークを復活させたことも、批判された展開として挙げています。リブートなら、過去の物語を修正する必要のない新たな筋書きを作れる、という主張です。
シリーズのアートスタイルを統一できる
Halo: Combat EvolvedからHalo 3: ODSTまでは、『エイリアン』や『プレデター』のデザインに影響を受けた、比較的統一されたビジュアルでした。しかしHalo: Reach以降、アートスタイルはたびたび変わり、ファンを戸惑わせたり不満を招いたりしたと記事は説明しています。Reachではスパルタンや武器、乗り物がより現実的で軍事的になり、Halo 4とHalo 5では装甲や敵のデザインが有機的で複雑になりました。
343 Industriesは書籍で、新しいデザインは旧型を置き換えたものではなく、ジャッカルやエリート、グラントなどに新たな種族の型が加わったものだと説明してきました。一方、Campaign Evolvedでは、こうした種族の由来が怪物のような実験体として再び描かれたと記事は指摘します。Halo InfiniteとHalo Wars 2は旧作とHalo 4、Halo 5のデザインを融合しようとしましたが、リブートなら最初から統一した方向性を定められる可能性があります。ただし、続編や外伝のたびにデザインを大きく変えないことが条件だとしています。
物語を始める時点を選べる
噂やリーク情報とされるものでは、リブート版はマスターチーフのスパルタンIIとしての経歴初期、人類とコヴナントの戦争が始まる頃を描くとされています。記事は、それ以外にも出発点の候補があると述べています。
ファンの間で人気の案として、Halo 3の後から始め、UNSCフォワード・アントゥ・ドーンの残骸で目覚めたマスターチーフとコルタナが、ダイダクトやプロメシアンとは別の脅威に立ち向かう物語が挙げられています。また、Campaign Evolvedや、内容を大きく変えた新たなHalo: Combat Evolvedから始め、初期3部作を現代向けに作り直す案もあります。コヴナントと初めて接触したハーベストの戦いを起点とし、新しい時間軸ではスパルタンもその場に登場させる案も示されています。
リブートに反対する理由
Halo: Combat Evolvedの再話になりかねない
BungieのHalo: Combat Evolvedは、ゲームプレイや世界の構築、物語表現において画期的な家庭用FPSでした。一方で記事は、シリーズが同作の物語の型を越えきれていないと指摘しています。同作のリマスターやリメイクはHalo: Combat Evolved Anniversary、Halo: The Master Chief Collection、Halo: Campaign Evolvedで繰り返されました。謎めいたフォアランナーの施設に降り立ち、古代の恐ろしい敵と遭遇する展開も、Halo Wars、Halo 4、Halo Infiniteで使われています。
Paramount+のドラマ版も、マスターチーフがアルファ・ヘイローに到着したところで打ち切られ、施設を巡る戦いを別の形で描く展開には至りませんでした。記事は、シリーズを一からやり直せばHalo: Combat Evolvedの再話に行き着く可能性が高く、Campaign Evolvedの売上不振は、ファンやゲームユーザーが近いうちに同じ物語を再び見たいとは考えていないことを示していると主張しています。
ファンの反発を招く可能性がある
長く続く作品のリブートは、既存のファンの反発を招くことがあります。記事は例として、ディズニー版『スター・ウォーズ』、James Gunn氏のDCユニバース、LEGOの『バイオニクル』を挙げています。
Halo: Campaign Evolvedも、対戦マルチプレイ、シアターモード、ファイアファイト、映像端末を収録しなかったことや、一部のカットシーンとロケーションの雰囲気を変えたことで批判されました。また記事は、Halo 3以降の本編作品は発売時の機能が前作より少なくなる傾向にあったと述べています。次回作に画面分割協力プレイ、Forge、ファイアファイト、シアター、感染モード、二丁持ち、操作可能なエリートなどがなければ、大きな反発が起きると予想しています。
キャラクターや勢力の描き方を誤ることも反発につながると記事は指摘します。Paramount+のドラマ版は、マスターチーフや他のスパルタンがゲームや書籍の人物像と大きく異なり、失敗作だったと厳しく評しています。
未完の物語が残される
リブートの噂が出ると、343 Industriesのゲームや書籍で始まった物語が未完のまま残ることを心配するファンがいたと記事は伝えています。未解決の要素には、ゼータ・ヘイローでのマスターチーフとバニッシュドの戦い、Halo Wars 2で描かれたUNSCスピリット・オブ・ファイアとバニッシュドの戦い、預言者とブルートが率いるOrder of Restorationの台頭、エンドレスの脅威、UNSCインフィニティの行方、クリエイテッド、ブルーチーム、エージェント・ロックの物語などがあります。
多くの筋書きは書籍やコミックを中心に描かれていますが、記事は小説を読む数千人のファンのためにも完結させるべきだとしています。Activisionのもとで書籍の刊行が続くかどうかは不透明です。少なくともHalo Infiniteの物語を締めくくるHalo 7を、マスターチーフ役のSteve Downes氏が引退したり亡くなったりする前に開発することを検討すべきだと記事は主張します。リブート版でDownes氏が再び役を演じる保証はありません。
新しい設定の構築に時間がかかる
記事は、343 IndustriesとHalo Studiosの欠点を認めつつも、シリーズの歴史や勢力の仕組み、技術について新たな設定を作ることには長けていたと評価しています。343 Industriesの時代には、ヘイロー・アレイ発射に至るまでのフォアランナーの文化と歴史、コヴナント成立前の預言者とエリートの歴史、人類とコヴナントの戦争後における異星文明の状況などが詳しく描かれました。
こうした設定が世界に奥行きと実在感を与えてきましたが、リブートでは複数の要素を書き直すか、大きく変える必要が生じ、時間がかかったりファンの反発を招いたりする可能性があります。記事は、レジェンズからディズニー版の正史へ移行した『スター・ウォーズ』になぞらえています。ディズニーは映画本編の前後に関わる設定を大きく変える一方、空白を埋めるためにレジェンズの設定も多く再利用しました。『Halo』でも似た状況になりうるという見方です。
複数の時間軸が混乱を招く
人気シリーズをリブートすると、すべての新作や発表を追っていないファンが、どの作品がどの時間軸に属するのか分からなくなることがあります。記事は、次回作の宣伝で、それがBungieや343 Industriesの作品につながるリメイクや前日譚ではなく、リブートだと明確に伝える必要があるとしています。
若いファンのなかには、ゲームとParamount+のドラマ版の設定を区別できない人もいると記事は指摘します。新作が新しい時間軸の作品だと、宣伝や物語、ゲーム内容を通じて明示しなければ、プレイヤーを混乱させ、不満につながる可能性があります。記事は、映画のマーベル・シネマティック・ユニバースに属さないMarvel's Avengersが混乱を招いた例として挙げています。
『Halo』には、ドラマ版のシルバー時間軸やフラクチャーの世界など、別の時間軸がすでにあります。しかし記事によると、それらが本編の時間軸とは別だと明確に示されてこなかったことも、混乱の一因です。